■サンフレッチェ広島
攻撃的な[3-5-2]で先手を打てるか
1stステージは勝ち点29で4位。誰もが満足できる戦績ではなかったが、ACLと並行して戦う中で多くの負傷者に見舞われた。千葉は「なんとか踏みとどまって結果を出していることをポジティブに捉えたい。チーム全体として成長できていることは昨季に引き続き感じている」と振り返った。今週は浅野と長沼が代表活動でチームを離れたこともあり、フィールドプレーヤーが17人の日もあった。けが人も多く、依然としてチーム状況は厳しいが、「こういう状況だからこそ逆にやってやろうという気持ちで臨みたいし、難しい状況だからこそやりがいがある」と森保監督は語る。前節・甲府戦(3○0)で結果を出した[3-5-2]と、従来の[3-4-2-1]のシステムを使い分けながら、難局を乗り越えていくつもりだ。
磐田には1stステージの対戦でミラーゲームを挑まれ0-1の敗戦を喫していることも踏まえれば、今節も[3-5-2]でスタートして先手を打つのは有効だろう。ただ、「スタートからやるからには前半からスコアを動かしにいかないといけない。少なからずこの形はリスクがある」(佐藤)。先制点を奪取すべく、立ち上がりからアグレッシブにしかけていく攻撃的な姿勢を打ち出す必要がある。(寺田 弘幸)
■ジュビロ磐田
再び狙う大金星。守備を入念に確認
29日の練習で、名波監督が守備陣を集めた。広島の攻撃に対し、3バック、ウイングバック、ボランチがどのように動くべきかを入念にチェック。外に目いっぱい開く相手のサイドアタッカーに気を取られ過ぎず、インサイドにも注意を払うよう求めた。
1stステージでは、昨季の年間王者に1-0で勝利。組織的な守備で相手の選択肢をつぶし、大金星と呼べる完封勝利を収めた。しかし、それはすでに過去のことだ。
「一番弱い広島だったと思う」と大井が話すように、あのときの広島はACLも戦っており、決してベストな状態でなかった。良いイメージを持って臨むことは大事だが、自分たちの力を過信してしまうと足をすくわれるだろう。
得点ランキング首位を走るピーター・ウタカは要注意。前回はほとんど仕事をさせなかったが、「日本人にはない切り返しなど独特なものがある」と大井は言う。「得点源を抑えれば失点の可能性も減る。みんなで声をかけてやれれば」と、ディフェンスリーダーはチーム全体で戦う意思を示した。
2ndステージ初戦で王者から再び大金星を挙げられれば、磐田にとって最高のスタートとなる。(青木 務)