■アビスパ福岡
浦和の攻撃にどう対応するかがポイント
そろえるのか、そろえないのか。井原監督の選択は一つのポイントになる。攻撃の際に[4-1-5]のような形で前線に5枚が張り出してくるのが浦和の特徴だ。4バックのチームはここで最終ラインの人数が合わずにギャップが生じる。守備の際に中盤の選手が1枚最終ラインまで下がるのが“そろえる”ケース。これは1st最終節で神戸が採用したやり方だ。一方、「逆サイドを捨てながらしっかりとスライドして」(井原監督)対応するのが“そろえない”ケース。これはG大阪やFC東京のやり方だった。攻撃のボリューム感を考慮すると4バックの継続が濃厚なだけにその上でそろえるのか、そろえないのか指揮官は選択を迫られる。
そろえる場合、マークはハッキリするが前の人数を削って対応するぶん、攻撃に移ったときに前線の負担は増える。そろえない場合は前の人数は残せるぶん、カウンターの迫力はある程度維持できるが最終ラインのスライドは多くなり、守備に穴もできやすい。どちらにも一長一短がある。現在、年間勝点で最下位に沈み、残留のためには一つでも勝ち点がほしい福岡。そのリスクを井原監督がどう見極めるか。守備の際、[4-4-2]のままで対応するのか、[5-4-1]で対応するのか。ここが試合、最大のポイントになるだろう。(杉山 文宣)
■浦和レッズ
目標は年間優勝。再び連勝街道に乗る
2ndステージ開幕戦、1stステージを3位で終えた浦和にとっては仕切り直しにもなるが、新たな大会が始まるという感覚について、選手たちは「ちょっと」(関根)程度であり、李は「まったくない」と語る。それは目標が年間優勝であるという表れでもある。
チームは3週間ぶりに週1のペースで試合を行えるが、5連戦の疲労はそう簡単に取れるものではない。今週も2連休のオフから6月29日の練習では主力選手の多くが別メニューで調整。30日はゲームを行ったが通常より短めで終了した。また、左ひじの負傷でU-23日本代表のU-23南アフリカ戦を欠場した遠藤は30日に合流したが、別メニュー調整。「何とも言えない」と明言を避けたが、欠場の可能性もある。
福岡が1stステージ同様、守備ブロックを築いて失点を避ける戦いをしてくることは間違いないだろうが、やるべきことは変わらない。「やっぱり相手どうこうより自分たちが積み上げてきたものをやる」(関根)ことが重要だ。浦和にとって「チャンピオンシップは絶対に出ないといけない」(李)場所であり、そのために2ndステージと年間勝点1位を勝ち取らなければいけない。まずは福岡戦、再スタートを切ると同時に再び連勝街道に乗りたい。(菊地 正典)