熊本地震の影響で中止された第8節・京都vs熊本の一戦が、2カ月以上の時を経て開催された。ともに中2日でこの試合を迎える中、ベストメンバーの京都に対し、熊本は清武、植田、岡本らの主力を温存。守備を重視した5バック気味の布陣で京都に挑んだ。
前半は、「失点せずにワンチャンスをモノにしたい」(清川監督)という熊本の思惑どおりの展開となる。相手にボールを回されながらも自陣深くではスペースを与えず、45分を無失点でしのぐ。
後半に入ると京都の早めの交代策が奏功する。57分に内田をピッチに送ると、その内田が鮮やかなミドルシュートを沈めて先制。しかし、ここから反撃に出た熊本も交代策がハマる。68分、投入されたばかりの清武が巻とのワンツーから同点ゴールを突き刺す。両チームの足が止まった終盤はオープンな展開となるが、ともに追加点は奪えず。1-1で試合終了を迎えた。
連敗を止めた京都だが、J1昇格争いを見据えれば、勝ち点3を再加速のきっかけにしたかったところ。一方、主力を休ませた熊本は、これで5試合負けなしに。次節のC大阪戦は震災後初のうまスタでの開催。大事な一戦に、万全の状態で向かうこととなった。(川瀬 太補)…