僅差、無失点で勝ち点を挙げる希望と、大量失点で敗れるリスクと不安を抱えて神戸に挑んだ甲府。現実は7分と10分に最終ラインの裏を取られて連続失点。7分は高橋峻から、10分はGKキム・スンギュからのロングボールで、ともにレアンドロに決められて甲府の希望とゲームプランは崩れ去った。
サイドに入ったボールに対して高い位置からの守備でボールを奪い、ショートカウンターの割合を増やすことを意図していた甲府。この守備は1トップのチュカが相手ボランチをケアすることで成立するはずだったが、それが不十分で中途半端なプレスのままボールを回されて疲弊。攻撃のエネルギーは早い段階で赤ランプがチカチカと点滅した。
神戸は立ち上がりに2点を挙げたことでクリスティアーノがいない甲府に恐怖を感じることなく主導権を持って戦いを進めることができた。24分にも相手のミスから渡邉が決め、前半だけで挙げた3ゴールを守り切って勝利を収めた。
甲府はこの経験を生かせるかがポイント。不幸中の幸いで残留争いのライバルは鳥栖を除いて敗れたため、残留戦線はほぼ異状なし。次節までにポジティブの欠片を拾い集め、肉付けすることができるか。(松尾 潤)