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[U-23日本代表]MF 遠藤 航「五輪にサッカー人生を懸けている」/インタビュー②

2016/7/4 19:34


Photo: © JFA

ボランチとして成長する最大のチャンス

―サッカーの面でも遠藤選手の場合、最初はCBとして考えられていながら、途中からボランチとして起用されてハマった感があります。
「監督が守備的な中盤のつぶし屋のような選手を求めていた中で、自分にその可能性を見いだしてくれました。それに関しては本当に感謝しています。テグさんがボランチでずっと使ってくれたからこそ、ボランチとしてA代表にも入れたと思いますし、自分の可能性を広げてくれた方ですね」

―浦和では3バックの中央でプレーしています。五輪がある年に今までとは違うポジションでのプレーが求められるチームに移籍するのは大きな決断だったのでは?
「そうですね。“ボランチ・遠藤航”だけのことを考えれば、五輪でしっかり活躍して、A代表にも入り続けて、海外に移籍する、というのが一番理想なのかもしれません。そして、海外でコンスタントに出られるようになったら、ボランチとしての僕はもっともっと成長できると思います。でも、CBのことを考えれば、浦和でプレーすることによって間違いなく成長できますし、いまはこのチームでタイトルを獲ることだけを考えてやっています。ただ、代表となると考え方がちょっと変わるという感じですね」

―そういう考えの中で、浦和でのプレーが五輪代表やA代表のボランチとしてのプレーにつながっていることはありますか?
「シンプルに1対1の対応や、球際の部分はつながっていると思います。一つひとつのクオリティーを上げるという作業はどのポジションでもできるので、それは昨季や一昨季よりは間違いなく上がっていますし、ボールをより奪えるようになっている感覚はあります。そこは成長した部分かなと思います」

―浦和でACLを経験できたというのも大きいですか?
「それは大きいです。湘南で成長できないと思ったから浦和に来たのかと言われればそれは全然違いますし、湘南でも成長はできたと思います。ただ、ACLを戦えるというのは自分にとっては大きなことでした。それは経験してあらためて思った部分でもあります。今季も湘南にいてACLを経験できていなかったら、ちょっともったいなかったなといまは思います。あとは試合数ですね。ACLを戦って、すぐリーグ戦が来て、というふうに試合をどんどんこなしていくことが自分にとってはすごく大事で、一番成長につながることだと思っていたので、それも大きいですね」

―実際に浦和で3バックの中央でプレーしているのを見ていて、アウェイの広州恒大戦(第3節・2△2)を経て、プレーが変わったと感じています。遠藤選手自身はどう感じていますか?
「2失点しているということは、間違いなくどこかでやられているポイントがあるということです。そのポイントがどこなのかを理解した上で、次はこうしようとか、レベルの高い相手だからこそ新たな課題を見付けることができた、感じられた部分があったのは確かです。特に広州恒大はFWに良い選手がいたのでそういう部分がより感じられたし、それをまたリーグ戦に還元することによって、リーグ戦ではそういうミスが少なくなってきたと思います」

―そのような部分はポジションが違っても、五輪代表にも生かせますね。
「生かせると思います。間違いなく。1対1の間合いとか、裏に行くタイミングとか、その辺は絶対に五輪やA代表でも生きてきます。ただ、それ以前にやはりボランチとして試合をやっていないと、フィジカル的なところでの問題が出てくるのも確かですね」

―それは90分間をとおしての運動量ということですか?
「そうですね。ボランチは基本的に走れないといけません。1対1に強くても、走れないとその回数をこなせないし、逆に走り過ぎると疲労して最後の最後で相手に行けなくなってしまいます。本当に運動量(の問題)は大きいですね。ただ、五輪はボランチとして成長する最大のチャンスだとも捉えています。グループリーグで敗退したら3試合しかできないので、それはもったいない。決勝まで行って1試合でも多くこなして、成長して帰ってきたいと思っています。それが間違いなくA代表にもつながります。だから不安とかは一切持たずに、チャレンジする気持ちと絶対に勝ちたいという思いを持って臨めばいいと思っています」

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