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[U-23日本代表]MF 遠藤 航「五輪にサッカー人生を懸けている」/インタビュー③

2016/7/4 19:36


Photo: © JFA

五輪で結果を残せなければ将来はない

―遠藤選手にとっては今まで年代別代表でなかなか世界大会に出られず、五輪は初めて出場する大きな世界大会になります。世界大会でこういうプレーを見せたい、こういう結果を出したいということもありつつ、自身が成長したいという思いは大きいですか?
「大きいですね。五輪は自分のプロサッカー人生において、こうなりたいという夢に近付くための大会です。究極なことを言えば、五輪で結果を残せなければ将来はない、それくらいの気持ちでやろうと思っています」

―相当な覚悟を持って五輪に臨むと。
「U-23(日本代表)でボランチをやっているからA代表にも入れたわけで、ボランチとして臨む五輪で結果を残せないと、その次にボランチとしてアピールできる場はA代表しかありません。A代表で先発として出るぐらいじゃないと海外でプレーすることは難しいと思います。だから、それぐらいの強い思いを持って五輪は臨みたいです」

―サッカー人生においての夢というのはズバリ、何ですか?
「いつか海外でプレーしたいと思っています。A代表に残っていくためには海外での経験が必要ではないかと。海外でプレーしている選手たちは、香川真司さんとかも体が強くなさそうに見えてやっぱり強いし、体の使い方もうまい。それはやはり海外で(6月7日にキリンカップで対戦した)ボスニア・ヘルツェゴビナみたいな相手とずっとやっているからこそ得られるものだと思うので」

―ACLの広州恒大戦のような試合、それ以上の厳しい試合を毎試合のようにできる環境に行きたいと。
「そのとおりです。本田圭佑さんや香川さんは『五輪で活躍して海外に行ける選手は一握りだ』と言っていました。それはもちろん分かっていますが、『その少ない可能性に懸けてもいいじゃん』と思っています。僕は今回の五輪にサッカー人生を懸けているんです。注目は間違いなくされるでしょうし、今までで一番いろいろな方面に自分を見せられる試合だと思うので。だから頑張ります」

―個人ではなく五輪代表のチームとして成長した部分、強くなった部分で何か感じていることはありますか?
「監督がよく言う『柔軟性と割り切り』をうまく使えるチームになってきたと思います。監督も『より洗練されたチームになってきた』と言っていますが、本当にそのとおりだと思います。こういう状況のときにはこうしないといけないとか、一人ひとりの判断力がすごく良くなっているし、共通理解も進んでいます。だから悪い流れのときも焦れずに、失点せずに守って、ここぞというときに点が取れるし、延長戦で差を付けられます。(リオ五輪アジア最終予選の)韓国戦(3○2)も最後に逆転しましたけど、そういう“ここ”というときの判断、プレーの選択はみんなすごく良くできていると思います」

―アジア最終予選を終えて、浦和の鹿児島キャンプで話を聞いたときに「予選はとにかく割り切って結果だけを求めたので、本戦は違う姿を見せたい」と言っていたのが印象的でした。その辺りについてあらためてどう思っていますか?
「その思いは全然変わっていないです。(3月のポルトガル遠征で対戦したU-23)メキシコ戦(2◯1)のフィーリングはすごく良くて、ああいう相手に対しても立ち上がりからプレッシャーを掛け続けて、ボールを奪うことができて、ショートカウンターから仕留めることができました。後半は押し込まれましたけど、それでも1失点に抑えられたのは自分にとってはすごく大きなことでした。ああいうサッカーを五輪でもできればベストですね。ただ、全部が全部はできないと思うので、そうなったらアジア最終予選のようにしっかり割り切って戦えばいい。最終手段としてそれ(アジア最終予選での戦い方)があればいいのかなと思います」

―本大会前にU-23メキシコ代表相手にそのようなサッカーができているのは大きいですね。
「ブラジルだろうが南アフリカだろうがどの相手に対してもあのときのようなサッカーはできると思います。別に相手は関係なくて、自分たちの意識が大切ですね」

―いま話にも出ましたが、本大会直前にU-23ブラジル代表と試合をします。これもチームにとっては貴重な経験になると思います。
「間違いなく良いチームですし、大会前に試合をするには理想の相手と言えるかもしれません。グループリーグも強い相手ばかりですが、五輪というのはそういう大会ですし、そういう相手に勝たないと結果は出せません。だからブラジルとできるのは絶対にプラスだし、どういう結果であろうと関係ないです。最悪なのは、自分たちの良さを全然出せないこと。自分たちがやるべきことを100%やれば、課題の検証もできますし、自分たちの良さを出すことに集中して試合に臨めればいいと思います」

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