Photo: © JFA
サプライズはなし。負傷中の岩波がメンバー入り
手倉森ジャパンにビッグサプライズは用意されていなかった。
リオ五輪に臨むU-23日本代表のメンバー発表が1日、JFAハウスで行われた。6月29日のキリンチャレンジカップ(U-23南アフリカ戦・4○1)を「壮行試合ではなく強化試合」と位置付け、最後の最後まで選手たちを競わせた手倉森誠監督。ただ、指揮官がたどり着いた結論は、アジア最終予選を戦った“おなじみの”メンバーだった。
GKは櫛引政敏と中村航輔が順当に選出。DFはオーバーエイジの塩谷司や守備の要に成長した植田直通に加え、トゥーロン国際大会で左ひざを負傷した岩波拓也も選出された。岩波の選出について手倉森監督は「大きな決断だった」と明かす。逐一、岩波のトレーニング状況を映像で確認し、近いうちに神戸の練習に完全合流できるまでに回復していることを確認し、選出を決断した。
MFはボランチに主将の遠藤航など4人を選出。井手口陽介は唯一の10代での選出となった。負傷明けの中島翔哉もU-23南アフリカ戦のアピールが実り、順当に選出された。
FWは3名。鈴木武蔵やオナイウ阿道など、高さのある選手を選ぶ道もあったが、手倉森監督は日本の武器であるスピードを重視。数少ないチャンスをモノにできる久保裕也、浅野拓磨、オーバーエイジの興梠慎三の3名が選出された。
選ばれた選手がいれば当然、外れた選手もいる。守備的なポジションをすべてこなせ、手倉森監督の評価も高かったFC東京の橋本拳人は今回、バックアップメンバーにも入らず涙を呑んだ。ただ、指揮官は“託される側”と“託す側”という表現を使い、今回は“託す側”になったメンバーに対しても、「その悔しさを糧に日本サッカー発展のために努力し続けろということをメッセージとして伝えたい」と話した。
アジア1次予選前、手倉森監督は「ここから15連勝してメダルを獲る」という言葉を発した。それまでの実績から予選突破さえ疑問視された中で、アジアでの9連勝を達成し、見事本大会への切符を手に入れた手倉森ジャパン。残りの6連勝と48年ぶりのメダルを手にするべく、21日にブラジルへ向けて旅立つ。