大味なスコア。それでも感じられた札幌の進歩
最終スコアは5-2。今季ここまで8つものウノゼロ(1-0)勝利を果たしてきた札幌。堅く守って、競馬でいう“ハナの差”勝利を積み重ねて首位の座をつかんできただけに、今節は意外な勝ち方にも思えるかもしれない。だが、ベーシックな部分はここまでと何も変わらない。試合序盤はこう着した展開だった。
ただし、ここまでの札幌とは明らかに違う部分も感じ取れた。「先制したあとも、積極的に得点を奪いにいったからこそ、5点も取ることができた。そういう姿勢を今後も持ちたい」とは16分に先制点を奪ったジュリーニョ。その言葉どおり、41分から59分の約20分間で札幌は4点を追加。その後、横浜FCのイバに2得点を許したものの、終了間際には内村の突破から上原が5点目を奪った。
CKから移籍後初得点を奪った増川は「粘り強く勝ち切ることはできるようになってきた。それに加えて、内容の部分も高めていかなければいけない」と今後のテーマを明確に発する。結果として2失点する拙さを見せてしまったものの、その一方で1-0、2-0のまま守り続けるのではなく、さらに得点を奪って勝負を決めてしまおうという気概が見えたことは、新たな歩みだ。ウノゼロで勝ち点3を重ねるスタイルでは必ずどこかで限界が訪れる。そうしたことをリーグ中盤戦の時点で明確な課題とし、改善に着手できているのだから、過去数度のJ1昇格経験というのは大きなアドバンテージだとあらためて思う。
一方、横浜FCのほうの課題も明確だ。「2点取り返したけど、その後にまた失点をしてしまったところがいまのウチの悪いところ」と市村。札幌同様に、改善に向けたチャレンジが必要な状況だ。(斉藤 宏則)