熊本は退場者を出すも、最後まであきらめず
5戦無敗の熊本と4連勝中のC大阪。直近のゲームの戦績ではともに好調なチーム同士の対戦だったが、この試合を迎える上での条件の差が、そのままチーム力の差となって表われた。
熊本は前節の京都戦(1△1)に続き3バックだったが、中盤から前にはアレンジを加え、ダブルボランチに1トップ2シャドーという[3-4-2-1]を採用。対するC大阪は、ブルーノ・メネゲウがトップ下で先発復帰し、追加登録されたばかりの山口が早速先発に名を連ねた。約3カ月ぶりにホームスタジアムのピッチに立った熊本は8分、左のショートコーナーから清武がファーに送ったクロスを園田拓が折り返し、薗田淳のプロ初ゴールで先制する。しかしC大阪は13分、熊本と同様に左CKから清原が決めてすぐさま追い付くと、27分にはPKで逆転。
このPKの場面で決定機の阻止と判定された薗田淳が退場し、一人少なくなった熊本は4バックにシステムを変更。しかし、プレッシャーが掛からないことで対応の遅れが見え始め、35分には中央から失点。時間も十分に残っていたとはいえ、数的不利の状況で2点差をひっくり返すには、タイトな日程で疲弊していたであろう熊本には難しかった。
それでも後半は再び3バックに戻して中盤から前の人数を増やし、得点こそ挙げられなかったが最後まで攻める姿勢は貫いた。さらに2点を失うという悔しい結果に終わったが、少なくとも、このホーム復帰戦を待ちわびていた多くのサポーターや熊本県民にあきらめず、前を向いて戦う姿を見せるというミッションは果たしたと言っていい。
一方、5連勝でリーグ前半を折り返したC大阪。熊本が一人少なくなったとはいえ、個の力に頼らない連係からのゴールも見られ、攻撃の面では収穫があった。首位・札幌との勝ち点差は縮まらなかったが、次節ホームでの直接対決で、首位奪還を狙う。(井芹 貴志)