■浦和レッズ
遠藤が先発復帰濃厚。連勝を続けるのみ
3連敗で1stステージ優勝を逃したあと、ステージをまたいで3連勝と勢いを取り戻してきた浦和。チームの雰囲気も明るくなった印象を受けるが、2ndステージ制覇と逆転での年間勝点1位に向けて再スタートを切った。
1st最終節・神戸戦(3○1)で左ひじを痛めた影響でU-23日本代表のU-23南アフリカ戦と前節・福岡戦(2○1)を欠場した遠藤は6日に対人プレーを伴うゲームに完全合流。「ジャンプするときに変な力が入って痛みはまだある」状態だが、「1対1とかダッシュは大丈夫」であり、柏戦については「もちろん準備している」と力強くコメントした。前節、一発退場になった槙野は出場停止となるが、神戸戦、福岡戦と2試合連続で先発出場し、前節は得意のセットプレーで得点もした那須が好パフォーマンスを見せており、心配はいらないだろう。3バックは那須がリベロに入り、右に遠藤、左に森脇という神戸戦と同じ並びになりそうだ。
柏は13年にナビスコカップ決勝(0●1)で敗れるなど苦汁をなめた相手だが、現在は公式戦5戦負けなしの3連勝中。1stステージの開幕戦(2○1)でもアウェイで勝利した。ただ、そのときとは監督も代わっており、クリスティアーノも加入した。宇賀神は冗談混じりで「(前回は)監督が代わる前に対戦できて良かった」と語り、武藤は「また強力なチームになっている」と警戒を強める。ただ、どんな相手でも、どんなメンバーでもやるべきことは変わらない。
宇賀神は3連敗したあと、西川とこんな話をしていたという。「広島が優勝したとき(13年)も夏に3連敗してから連勝が始まったので、ここから行こうぜ」。その広島と同じ3連敗後の3連勝は果たした。ただ、そこで首位に立った当時の広島とは異なり、年間順位は3位。首位の川崎Fとは勝ち点5差だ。ここで止まるわけにはいかない。浦和が目指すのはさらなる連勝、勝利しかない。(菊地 正典)
■柏レイソル
前線の“IOC”トリオが浦和の脅威となる
前節・新潟戦(1○0)、クリスティアーノのFKの流れから生まれたオウンゴールの1点を、最後は5バックで守り切り、2ndステージ開幕戦を白星で飾った柏。指揮官が「プランどおりではなかったが、スタートダッシュをするためには、本当に結果が大事だった」と振り返ったように、相手に主導権を握られる時間が長く、苦しい展開ではあったが、GK中村を中心に新潟の攻撃をしのぎ、勝ち切ったことは評価できる。
今節の相手である浦和は、同じようにポゼッションサッカーを掲げているとはいえ、その点に関しては浦和に一日の長があり、前節以上に耐える時間が長くなることが予想される。選手たちもある程度それは覚悟しており、ディフェンスリーダーの中谷も「(試合を通じて)浦和のペースになると思うので、そこでどれだけ耐えることができるか」とポイントを挙げる。
しかし、一方で「オープンな展開になったらウチのほうが強い」と中谷が話すように、戦い方によっては柏にも十分勝機がある。ビルドアップのミスを突かれてのカウンターからの失点が多い浦和にとって、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東、そしてクリスティアーノの前線3人は脅威になることは間違いない。ピッチ上の11人が良い距離感と集中力を保ちながら、我慢するところは我慢して、スピードとパワーを兼ね備えた前線3人に良い形でボールを供給することができれば、勝ち点3がグッと近付くだろう。
まだ2nd第2節とはいえ、来季のACL出場を目指す柏にとって現在、ACL出場圏の年間勝点3位につける浦和は倒さなければならない相手。「上のチームに勝つことは下のチームに勝つことよりも大きな意味を持ってくるし、それが順位を上げることにつながってくる。(どの試合も)価値としては一緒だけど、より重要な試合になる」(輪湖)。真っ赤に染まる埼スタは下平レイソルにとっては初めてだが、臆することなく勝ち点3を奪いにいく。(須賀 大輔)