■鹿島アントラーズ
大幅なメンバー変更も、前回勝利の立役者が出場
前節・広島戦(4◯2)の快勝から中3日、石井監督は大幅なメンバー変更を断行するようだ。なかなか万全の状態に戻せずにいる金崎やベテランの小笠原は温存という見方もできるが、それでも思い切った起用であることに変わりはない。新人の垣田がリーグ戦初先発となりそうだ。
187cmという長身FWの垣田は高さと同時にガムシャラさを売りとする。相手を背負ってからの突破や献身的な守備など、大柄ながらゴール前でジッとしているタイプではない。試合前日も緊張した面持ちもなく、「ビビってやるのではなくて自分らしくやれることをやりたい。どんどん行きたい」と意気込んでいた。
若さが際立つ構成だが、その顔ぶれをよく見ると、1stステージの名古屋戦(第13節・3◯2)が思い起こされる。ブエノ、伊東、鈴木はいずれも先発していた選手。ステージ優勝につながる劇的な逆転勝利の立役者たちで、勢いを持って試合に入りたい。
3連戦とはいえ、名古屋、甲府と降格圏に沈む2チームとの対戦が続くだけに、勝ち点を取りこぼすことはできない。どんなメンバーでもきっちり勝利を手にしたい。(田中 滋)
■名古屋グランパス
募る危機感。新戦力の融合が急務
クラブワーストタイのリーグ戦10試合未勝利と苦しい状況が続く名古屋。前節・川崎F戦(0●3)で完敗を喫すると、年間勝点でも降格圏に後退するなど、強い危機感がチームを覆っている。
加えてチームは、田口、永井、川又、小川ら主力に故障者が相次いでおり、今節はイ・スンヒが出場停止。川崎F戦で加入後初先発を飾った扇原とハ・デソンに続き、今節は酒井の名古屋デビューも濃厚となるなど、メンバーの入れ替えは必至となる。前からのプレスや組み立てなどチームの目指すスタイルが変わることはないだけに、課題の消化と細部を突き詰めながら、新戦力との融合を急いでいる。
“一戦必勝”はどのクラブにも共通する姿勢だが、いまの名古屋ほどそれを欲するチームはない。苦境を乗り越えたときの1勝が、どれだけの影響をもたらすかは推して知るべし。今季2敗を喫している難敵・鹿島が相手だからこそ、安田は語気を強めた。
「パッションを持ってやれば結果は手繰り寄せられる。その情熱だけは、持ち続けてやりたい。そこがなくなったら終わりだから」
勝てば、変わる。勝利を信じぬ者に、勝利は転がり込んでこない。(村本 裕太)