■大宮アルディージャ
“作り”で慎重に。パスミスを改善すること
今節に向けて注力すべき点は明確だ。1st最終節・川崎F戦(0●2)から続くイージーなパスミスを改善すること。それができなければ、1st第3節(1●2)で屈したG大阪へのリベンジは果たせないだろう。
もっとも、パスミスが増えているということはポゼッションの時間が増えているということでもある。特に夏場はボールを持てる時間を増やせなければジリ貧に陥る可能性が高く、チームの進んでいる方向自体は悪くない。重要なのは状況に合わせたプレーの判断ができるかどうか。
渋谷監督は「パスの回数が多くなると失う回数も多くなるかもしれないが、ダメージの大きいミスをしてはいけない」として、バックパスや近距離のパスのミスを戒める。相手の背後を狙うチャレンジのパスはそのままに、攻撃の“作り”の部分での慎重さと丁寧さを意識付けていくことになる。
家長が負傷離脱中ということもあり、後方と前線をつなぐ“コネクト”の役割を担う前二人、あるいは横谷といった選手に懸かる期待は大きい。前節、磐田とのタフな引き分け(1△1)から中3日というコンディションの中、どれだけ集中力を持続させながら戦えるかが、今節の行方を左右するはずだ。(片村 光博)
■ガンバ大阪
手堅さが復活。セットプレーも大きな武器
宇佐美の移籍で生じたはずの穴を感じさせない戦いぶりで2ndステージ2連勝。前々節・鹿島戦と前節・仙台戦をいずれも3-1のスコアで退け、G大阪が本来の地力を見せ始めている。
今季初の3連勝を懸けた今節だが、「トーナメントのつもりで戦わないと上位に追い付けない」(長谷川監督)。奇跡的な追い上げを見せた14年同様、目の前の一戦に集中して勝ち点3の奪取にまい進する。
チームは2年前の手堅さを取り戻した感がある。大森と阿部の両ワイドが攻守でハードワーク。生命線である好守の切り替えと球際の粘りが復活した。中3日でコンディションが気がかりだが、指揮官は「ベンチにも能力の高い選手はいる」と自信を見せる。
前節は悩める大砲、パトリックにリーグ戦初得点が生まれ、攻撃陣も本来の鋭さを見せ始めているが、本来のキック精度を取り戻した遠藤によるセットプレーも大きな武器。2試合連続で相手ゴールを揺さぶっており、夏場の連戦ではモノを言いそうだ。
黄金時代を築き上げた元社長の佐野泉氏が10日に死去したこともあり、喪章を巻いて挑む大宮戦。「佐野さんのためにも勝ちたい」と遠藤が決意表明したように、是が非でも落とせない一戦である。(下薗 昌記)