■川崎フロンターレ
川崎Fはブレない。離脱者続出も問題なし
チームの状態が良いことは結果が物語っている。2ndステージの開幕後、2試合連続で3-0での勝利を収め、年間勝点と2ndステージの両方で首位をキープ。さらに、リーグ最多得点ならびに最少失点タイと、攻守において文句の付けようがない数字を残している。
ただ、やはり言及すべきは離脱者の多さ。ただでさえ長期離脱している選手が多い中、前節の名古屋戦(3◯0)で負傷した大黒柱の中村も約1カ月の離脱を強いられることになった(右足関節捻挫、長母趾伸筋挫傷、長趾伸筋挫傷)。しかし、「『今季は終わった』と思った」(中村)というほど最悪の事態を覚悟した中で受けたこの診断結果に、本人は胸をなでおろしている。そして、「けが人は多いけど、チームの状態はすごく良い」とは小林。練習時から高い意識を持って取り組み、相手ではなく、“自分たちの持つ最大値を出すこと”に対して常に目線は向けられている。
そして何より、前々節の仙台戦(3◯0)の後半にできなかった“ボールをより保持し、相手陣内に押し込む”という課題が、前節の名古屋戦でクリアされたことは収穫だ。苦しい状況の中でも勝利を収めつつレベルアップしていく姿を、ホームでも見せ付けたい。(竹中 玲央奈)
■アルビレックス新潟
指宿とラファエル・シルバの得点に期待
湧き上がる不安を打ち消し、手にしたはずの自信を取り戻す一戦だ。川崎Fとの対戦は今季3度目。ナビスコカップのグループステージ第3節では0-5と大敗したが、1st第13節では、連動した守備で完封(川崎Fの1stステージでの無得点試合は、第8節・浦和戦と新潟戦の2試合のみ)。ただし、新潟も川崎FのGKチョン・ソンリョンに決定的なシュートを止められ、スコアレスドローに終わっている。
今節も警戒すべきは、川崎Fの流れるようなパスワークからの攻撃。その裏のスペースを突くことは一つのポイントとなる。吉田監督は「守る時間が長くなるのは覚悟しているが、切り替えの速さは僕らが渡り合える部分」と勝機をうかがう。レオ・シルバは「激しく守備に行ってボールを奪い返すこと、自分たちの攻撃に持ち込むことが大事」と、真っ向勝負を挑むつもりだ。2nd第1節・柏戦(0●1)、第2節・湘南戦(0●1)は、いずれもセットプレーからの失点で連敗。求めるサッカーは表現できているだけに、もどかしい状況だ。カギを握るのは得点力の向上。駆け引きに優れた指宿、速さが武器のラファエル・シルバが調子を上げており、得点が期待される。首位を相手に結果を得られれば、自信を確かなものにできるはずだ。(野本 桂子)