Photo: Norio Rokukawa
「早い段階で似たようなシチュエーションが来た」
こう口にしたのは谷口だ。“同じシチュエーション“とは、1st第16節、2-2の引き分けに終わり、前半戦の優勝を自ら遠のけたあの福岡戦のこと。好調のチームを引っ張ってきた中村の不在ならびにその試合まで3試合連続で無失点を続けてきた、という点が今回の状況と重なっている。だが、前回と大きく異なるのは中村の不在は少なくともこれから3週間は続くということ。“中村の代役は誰になるのか”。これが、この7月から8月にかけての争点になる。
そんな中、その最右翼として期待されるのが三好だ。前日練習(12日)でも左MFに入り、アグレッシブなプレーを見せただけでなく、セットプレーのキッカーも任されていた。前々節の仙台戦(3◯0)でプロ初ゴールを決めており、プロの世界の水にも慣れてきている。そんな彼の先発起用は、今季のチームを継続的に見ている者であれば誰もが納得する人選だろう。
川崎Fというチームの歴史に名を刻んできた中村の代役を、10歳から川崎Fのエンブレムを胸に戦ってきた“フロンターレの未来”が担う。中村とはプレースタイルが異なるため、違ったリズムをチームにもたらすことになるはずだ。ただし、「フロンターレを勝たせたい」(三好)という強い思いと責任感は、14番とも変わらない。「新潟は自分にとっては印象の良い相手」。自信を持ってこう口にする19歳に、チームの浮沈の行方は託された。(竹中 玲央奈)