■FC町田ゼルビア
主力不在は新たな強みを見せるチャンス
町田は主将としてプレー以外でもチームに大きな影響を与えるリ・ハンジェと、左SBの松本が出場停止。主力二人を欠いて千葉戦を迎えることになる。
ボランチは井上、森村という攻撃を好む二人のコンビとなりそうだが、井上は「どちらかというと、自分がバランスを見なければいけない」と新たな役割分担を説明する。彼らが密にコミュニケーションを取り、チームをしっかり“操縦”することが、連勝のカギを握るだろう。
土岐田はシーズン序盤に左SBで先発しており、同サイドのMF谷澤とも「互いのイメージが合うし、欲しいタイミングでボールが出てくる」(谷澤)という息の合ったプレーを見せていた。経験豊富な選手でもあり、左サイドについては不安もないだろう。
相馬監督は「精神的に引っ張るような選手が休んだ中でも、チームとしての姿勢を出せた」と、J3ながらも若手中心でベスト16まで勝ち進んだ昨季の天皇杯を振り返る。MF井上も「誰が出ても、みんな共通理解を持ってやっている。みんなが責任感を高めてやれれば、より良いパフォーマンスになる」と口にする。見方を変えれば、主力不在の戦いは、町田が新たな強みを見せるチャンスだ。(大島 和人)
■ジェフユナイテッド千葉
まずは失点しないこと。そこから確実に好機へ
前節はホームで水戸(0●1)に敗れ、13年9月以来の3連敗を喫した千葉。J1昇格プレーオフ圏の6位・清水との勝ち点差も『8』にまで開いた。再び、昇格戦線に加わるためにも、今節の戦いで求められるのは勝利のみ。関塚監督も「本当に集中して戦って、勝ち切ることがチームとって一番大事な薬になる」と、内容ではなく結果が必要であると話した。
そこでチームが勝ち点3を奪うために、立て直しを図ったのが守備の部分。前節まで不用意な失点を重ねたことを踏まえ、今節のトレーニングでは守備に重きを置いた[5-4-1]の布陣も試した。
最終ラインに5枚を並べることは、強固な守備ブロックの形成に一役買うことは間違いない。ただ、攻撃の枚数を削ることになるため、得点力の低下は避けられないのも事実である。「まずは失点をしないことが第一で、あとは奪ったあとにしっかりと確実に前にボールを運ぶことが大事」と攻撃のポイントを語るのは山本。そこから、チーム得点王の町田や船山などが確実に好機をモノにできれば、勝利の可能性は大きく広がるはずだ。
反撃の狼煙を上げるためにも、どんなに不格好でも勝ち点3を手に入れたい。(松尾 祐希)