■ファジアーノ岡山
リスクを冒すポイントの見定めが重要
首位を走る札幌を、長澤監督は「すごく勝負強いし、堅い」と評した。前半戦(第7節)の対戦ではセットプレーから13分に先制点を奪われ、そのまま逃げ切られて0-1の敗北を喫している。今節はその教訓を生かし、堅実にゲームを進めていくことが重要だ。「簡単に失点してはいけない」(矢島)。累積警告による出場停止で岩政が不在となるため、なおさらチーム全体が守備に重点を置いてスタートすることになるだろう。
しかし、アクションを起こしていかなければ札幌の地力に押し切られることは必至。「少ない人数で攻め切って後ろのバランスを崩さないのが札幌の特徴」とも語った長澤監督は、「自分たちがどこでリスクを冒して(攻撃に)入っていくかがすごく大事なポイントになる」と今節を睨んでいる。前半戦の対戦でもポゼッションで勝って相手を揺さぶったのは岡山だったが、ゴールをこじ開けるところまではいけなかった。さらにもう一つギアを上げ、ときにはリスクを負って大胆にアクションを起こし、札幌のバランスを崩していきたい。
そのスイッチ役を担うのが矢島だ。ディフェンスラインからボールをピックアップして展開するだけでなく、変化を付けてゴールに直結するプレーが求められる。(寺田 弘幸)
■北海道コンサドーレ札幌
負傷者多数。“選手層”を見せ付けるとき
前節は敵地でC大阪と引き分け(0-0)、依然として首位を維持している。
しかしながら、ここにきて負傷者が重なってきているのが気がかりだ。特にボランチは、若干手薄になっており、GKも前節はク・ソンユンが負傷交代。そのほかにも別メニュー調整の選手が増え、前節に続いての上位対決となる今節に向けて、出場可否が流動的な選手が多くなっている。ただし、だからこそ今季の武器である“選手層”を見せ付けたいところ。実際に四方田監督も「『どうしよう…?』という感じにはなっていない」と困惑の様子は一切見せず、いつもと変わらぬ準備で試合に臨む。「目の前の試合にだけ集中する」という開幕時からの指揮官のスタンスはここでも大きく変わらない。いまいるメンバーで全力を尽くすのみだ。
また、勝敗のカギはリスタートにあると見ている様子もうかがえる。「相手は岩政選手が出場停止なので、セットプレーなどで駆け引きがありそう」(四方田監督)とシミュレーション中。ホームでの前回対戦(第7節)では1-0のスコアで勝利しながらも、内容的には岡山に圧倒的に攻め込まれているだけに、その部分についてもどういった修正をして臨むか注目したいところ。岡山市内の暑さとの戦いも試合に影響するかもしれない。(斉藤 宏則)