小笠原、金崎ら不在も、危なげなく勝利
「メンバーを変えたときに勝てるというのはチーム力」と土居が胸を張った。前節から5人先発を入れ替えた鹿島だったが、サッカーの質を保ちつつ3-0で名古屋に快勝した。
「前半のうちに2点取れたことがポイント」と石井監督が振り返ったとおり、26分までに2点をリードしたことが試合の流れを決定付けた。6分、右サイドのスローインから土居、中村とつないで先制点を奪うと、26分には永木のクロスが逆サイドに流れたところを山本が詰めて追加点。10試合未勝利が続く名古屋を早々に意気消沈させた。
199cmのシモビッチを筆頭に、180cm以上のフィールドプレーヤーが先発に6人そろった名古屋の特徴をしっかり消したことが試合を優位に運べた要因だった。「そこをしっかり防げば自分たちの流れに持っていける」と予想していた石井監督。187cmの垣田を大抜擢し、高さ対策を講じた石井采配も光った。1st最終節・福岡戦(2○0)以来となる無失点で、危なげなく勝ち点3を積み重ねた。
ただし、相手の出来を考えれば、3点目はもっと早く決められただろう。後半、名古屋が前がかりになったところでボールを奪取。何度もカウンターからチャンスを作ったが、鈴木のダメ押し点が決まったのは試合終了間際の87分。遠藤は「もっと点数を入れられた」と悔しがった。
とはいえ、「相手に合わせずにサッカーできたことが、こういう結果になった」という土居の指摘もうなずける。最終ラインの昌子、中盤の柴崎、前線の土居。92年組が中心となってチームをけん引した鹿島が、少し先の未来を見せた。(田中 滋)