前節・札幌戦のスコアレスドローを踏まえ、「相手のイヤがることをやることが必要。キヨ(清原)のように、こぼれ球を常に狙う泥臭い姿勢も大事」と試合前に話していたのは大熊監督だが、今節、清原が決めた先制点はまさにその言葉どおりの形だった。清原は後半もカウンターの起点として活躍。2点目の場面では、推進力のあるドリブルで相手二人を外して杉本の得点につなげた。オン・ザ・ボールにもオフ・ザ・ボールにも優れ、いまや桜の攻撃の軸となっている清原だが、開幕前のキャンプではBチームのメンバーから外れることさえあった。今季のチームが掲げる『競争と結束』を最も体現しているのが彼だ。
下からはい上がってきたという意味では、今季ここまでC大阪U-23でプレーを続けてきた丸岡が、今節でトップチーム初出場・初先発を果たした。ブルーノ・メネゲウが抜けたトップ下争い。客観的に見れば先週の紅白戦で最もチームにフィットしていたのは玉田だったが、丸岡も惜しみない運動量で攻守に貢献。時間の経過とともに周りと馴染んでいった。かくして、先発をつかんだのは丸岡だった。清原とのワンツーから放ったシュートが相手DFに当たって獲得したCKが先制点につながるなど、試合の入りは良かった。カウンターから杉本が決めた2点目にもプロセスで絡んでいる。ただし、持ち味が発揮されたプレーはまだまだ少なく、誰もが満足するJ2デビューというわけにはいかなかった。
今節、1得点1アシストと結果を残した杉本。そして、前述した清原が現在の攻撃の軸となっている中、トップ下の人選は試行錯誤が続いている。その候補として名乗りを上げた丸岡。シーズン中の飛躍的な成長にも期待したい。(小田 尚史)