2試合連続で3得点を叩き出し、2ndステージで連勝発進を切ったG大阪が足踏みを続けている。
2試合連続のスコアレスドロー―。「チャンスを作っても枠の中にシュートを入れないと最終的に勝てない」と長谷川監督は、悔しげに試合を振り返った。
2試合連続でゴールを割れなかったが、救いは“決定機不足”ではないことだ。ゴール前にボールを運ぶ形さえ明確でなかった1stステージ序盤と異なり、本来のパス回しを見せ始めている戦いぶりに、選手たちも一定の手ごたえは感じている。
「最後の部分まで行けていたし、決定機は作れていた」と自己採点が常に厳しい今野が言えば、「やっているサッカーは間違っていない。点が入るまで、続けていくだけ」と倉田も力を込める。
ただ、チームが早急に解決すべき課題がないわけではない。福岡戦で露呈したのはパトリックの起用法の難しさである。
ポスト直撃弾を含めて両チーム最多のシュート5本を放ったブラジル人アタッカーは「決めるところを決めていれば」と唇をかんだが、常にキム・ヒョヌンと濱田に厳しい対応を受けていたのも事実である。三冠を獲得した14年はスペースメークとランによって“戦術パトリック”として機能した背番号29だが、その得点の多くは“触れば1点”という宇佐美の高精度パスに支えられていたことを忘れてはいけない。当たる試合では大爆発するが、波の荒さがパトリックの最大の欠点でもある。
「サイドからは崩せていたが、中央をもっと使いたかった」(遠藤)。もっとも、アデミウソンとは異なり、細かいパスワークに絡めないパトリックを生かす上で、サイド攻撃偏重になるのはリスク管理の上でも必然だった。
フィニッシャーとしての迫力はないが、パスワークに絡めるアデミウソンか、パトリックの安定稼働に望みを託すのか――。いずれせよ、福岡戦でシュートがポストに嫌われた阿部や、シュートゼロに終わった遠藤ら2列目の奮起は不可欠だ。(下薗 昌記)