シュート数11対5。その数字が示すように、90分をとおして“攻める水戸”、“守る長崎”というコントラストのまま試合は進んだ。ただ、水戸優位の試合だったかというと、そうではなかった。「ボールを持たされる状況になった」と西ケ谷監督が振り返るように、アウェイの戦いに徹した長崎の狙いを水戸が覆せないまま試合は進んでいったと言える。水戸は攻め込みながらも、自陣深い位置に8人でブロックを作ってゴール前を固める長崎の守備をこじ開けられず。11分に水戸の連係ミスを突いてこの試合初めてのチャンスで長崎が先制すると、さらにその傾向は強くなった。
後半に入っても流れは変わらず、水戸が右サイドから再三チャンスを作り出すも、長崎は集中を切らすことなくゴール前で対応。そして75分に電光石火のカウンターから最後は岸田がゴールに流し込み、長崎が2度目のチャンスで追加点を奪ってみせた。
「勝ちパターンとしては一番良いのかなという印象がある」。試合後、高木監督が笑みを見せたように、相手の攻撃を耐え切り、少ないチャンスをモノにして手にした勝利。昨季見せた勝負強さが戻ってきたことを結果で証明することができた。長崎は今季初の3連勝を達成し、10位へ浮上。
一方、水戸は攻め続けながらも、長崎の勝負強さに屈することに。上位浮上へ、力不足を痛感させられる一戦となった。(佐藤 拓也)