試合をとおして東京Vの試合巧者ぶりが目立った。
前半は清水が決定的チャンスを迎える。32分、枝村のCKに三浦が競り勝ちヘディング。これはポスト直撃も、さらにボールをつなぎ、今度は右からのクロスに金子がゴール前で合わせたが、こちらはクロスバーに阻まれた。肝を冷やした東京Vだが、後半開始から二川を投入し、システムも3バックから4バックに変更。前半の耐える展開から、自らゲームを動かしにかかった。すると71分、相手のクリアボールを拾った二川が、中央のスペースにボールを入れると、これを受けたのは昨季途中まで清水所属だった高木善。ドリブルから勢いに乗ったまま放たれたシュートは、ゴール右スミに吸い込まれた。
リードを奪った東京Vは、時間の使い方もうまかった。刻一刻と進む時間に、清水の選手はイラつき、また焦りから決定機を作れず。結果、リーグ1位の得点数を誇る攻撃陣は最後まで沈黙したままだった。“飼い犬に手を噛まれる”形になった清水は、9戦続いていた負けなしが途絶え、10戦ぶりの黒星。
一方の東京Vは、今季アウェイ初勝利に、冨樫監督も「胸を張って帰れる」と一息つき、次のホーム群馬戦を見据えた。(田中 芳樹)