岡山が前半に横浜FCに押された理由は明白だった。イバと大久保の2トップにボールを入れて前向きに攻撃をしかけてくる横浜FCに対し、「前半はセカンドボールをすべて持っていかれた」(長澤監督)。そして、「矢島にいかに前を向かせないでプレーするか」(中田監督)を戦略的に進めた横浜FCによってリズムを出させてもらえなかった。それでも岡山は守備陣がゴール前でスキを見せずに無失点で前半を折り返したが、後半もルーズボール争いで横浜FCに押され、キム・ジンギュがバックパスの処理を誤ってイバに先制点を奪われた。
49分にビハインドを負った岡山は、「大介くん(伊藤)と話して監督にも伝えて俺が前に出て点を取りにいった」(矢島)。背番号10が高い位置に上がってゴールへ向かう強い意志を示す。57分には豊川がピッチに入り攻撃のギアをさらに上げたが、58分の矢島のシュートはポストに、89分の豊川のシュートはバーにはじかれ、岡山はゴールネットを揺らすことができないまま敗れた。
リオ五輪前の最後の試合に臨んだ矢島は試合後に悔しさを露わにしたが、「明日から五輪に行くので切り替えてやりたい」と話し、大舞台へ向かった。(寺田 弘幸)