■横浜F・マリノス
縦への速さは[4-2-3-1]でも取り組むテーマ
前々節・神戸戦(3○2)は後半ロスタイムのゴールで逆転勝利し、前節・広島戦(2△2)は88分に伊藤のヘディング弾で勝ち点1をもぎ取った。この2試合を振り返ってエリク・モンバエルツ監督は「メンタル的な強さを発揮できている」とうなずいた。内容はどうあれ、追い込まれた状態から勝ち点を獲得できているからこそ、同勝ち点とはいえ首位にいられる。
それでも横浜FMが守りに入ることはない。守備の要・中澤は「ウチはまだ何も成し遂げていない。チャレンジャー精神で戦っていく」と常々言っている。順位表の一番上にいることはモチベーションになるが、それで慢心するほど出来が良いわけではない。
結果が出れば良い。しかし、それだけで課題が解消されるわけでもない。広島戦に引き続き中村をトップ下に据えた従来の[4-2-3-1]で臨む可能性が高く、そのときに[4-4-2]で強調していた縦への速さをどれだけ体現できるか。継続的に取り組むべきテーマだ。
そして2ndステージに入ってから勝利した3試合の相手は、順位表の中で比較的下位に位置するチームだった。今節の磐田、そして次節の名古屋も下位に沈む。ならば着実に勝ち点を積み上げておきたい。対戦する順番の妙を追い風にして、地力を蓄えたい。(藤井 雅彦)
■ジュビロ磐田
[3-5-2]とジェイを武器に首位チームに挑む
つかんだ自信をさらに深めるような試合を見せなければならない。
磐田は前節、川崎Fを相手に好ゲームを演じ1-1で引き分けた。コンパクトに設定された[3-5-2]が機能し、J最強の攻撃陣から自由を奪った。反省点もあったが、収穫も同じくらい得ることができた。“川崎Fと互角に戦えた”という経験を糧に、磐田は日産スタジアムに乗り込む。
しばらくは3バックで臨むつもり、と名波監督は明かしている。相手あってのことだが、あくまで自分たちの良さを存分に発揮することが前提にある。横浜FMはサイドに強烈な個を擁しており、タッチライン際の攻防はポイントとなるだろう。
エースストライカーであるジェイの調子が良好なのも大きい。前節は貴重な先制点を奪い、ペナルティーエリア内で眩い輝きを放った。さらにポストプレーも安定しているため、チームの攻撃に厚みを生み出すことができる。守備面で多くを求めるのは酷だが、ある程度のタスクをこなしながら決定的な仕事を果たしたいところだ。
アウェイで横浜FMを叩くことができれば、それは勝ち点3以上の価値がある。(青木 務)