2試合連続圧巻の働きを見せたドゥドゥ。甲府がついに降格圏から脱出
ボールを収め、ボールを失わない1トップの存在は、甲府の攻撃に光をもたらす。鮮烈デビューを飾った前節・鹿島戦(3△3)に続き、新戦力ドゥドゥの放った存在感は、この日も圧巻だった。
下位に沈む両チームにとっては、J1残留に向けた大一番。最初のターニングポイントは、早々に訪れる。11分、名古屋のゴールキックを土屋がフリーの状態で前方につなぐと、これをドゥドゥが3人に囲まれながらもキープ。そこからの展開を受けた河本のクロスに稲垣が飛び込んで甲府が最初にリードを奪う。大武が「ガクッときた部分もある」と自省を込めて話したように、12戦未勝利の名古屋にとっては、精神的にもダメージの大きいイージーな失点だった。
以降、ペースを握ったのは甲府。シモビッチへの単調な放り込みを続ける名古屋に対し、自陣に引いてブロックを作り、ボールを奪えば抜群の強さと打開力を見せるドゥドゥを起点に効果的な攻撃につなげていく。しかし、後半に入ると名古屋のロングボール攻撃が連動性を帯び始める。62分の失点から一気に劣勢に立たされた甲府だが、二度の決定機をGK河田が阻止。この時間をしのいだことが、この日二つ目の分岐点につながる。75分、味方のパスをあきらめずに追っていたドゥドゥが、相手の処理ミスをかっさらってそのまま勝ち越しゴール。2分後の77分にもドゥドゥのキープから3点目が生まれ、痛恨のミスからショックを隠し切れなかった名古屋を突き放した。
大一番を制した甲府は、年間勝点で15位に浮上。クリスティアーノの抜けた2ndステージは3試合連続の無得点だったものの、ドゥドゥのデビュー後は2試合連続の3得点。守備というチームの基盤に攻撃の個が加わり、ついに降格圏を突破した。(村本 裕太)