連勝を期してホームに帰ってきた東京Vからすれば、前半から数的不利を強いられる展開は想定外だった。24分、中盤の奪い合いの末のルーズボールに対してイム・ユファンが危険なタックルを犯すと、今村義朗主審はこの日2回目の警告を提示。10人になったことで、群馬の両ワイドを生かした攻撃に対して東京Vは守備に追われる時間が続いてしまう。
それでも先手を奪ったのはホームチーム。前半をスコアレアスで折り返すと、後半に向けて攻守を整理した中で、66分に群馬のミスに乗じて高木善が先制ゴールを決める。一人少ない状況でリードを手にした。
しかし、この1点が結果的に群馬の勢いを加速させた。失点から2分後、群馬は高い位置からプレッシングを掛けると、ボール奪取からショートカウンターを発動。瀬川のパスに高瀬が豪快なシュートをゴール右に突き刺し、同点に追い付く。さらに畳み掛ける群馬は77分にGKのキックミスを拾ってカウンター。最後は山岸が沈めて試合をひっくり返し、8試合ぶりの歓喜をチームに呼び込んだ。
一方、東京Vは痛恨の敗戦。「いまのチーム状況を乗り越えるためにもやられてはいけない失点。現状を物語るような失点だった」と、先制後すぐに奪われた失点を悔やんだ船山。今季は稚拙なゲーム運びが目立つ。この事実をチーム全体で受け止めない限り、下位からの脱出は簡単ではない。(林 遼平)