■ジュビロ磐田
J1通算350勝を目前に足踏み。ヤマハで歓喜を
「川崎Fと同じようにテンポが非常に速くて、フィニッシュまでのバリエーションも豊富。それでいて(セットプレーという)飛び道具もある。非常にまとまっている」
ホームに迎える柏について、名波監督はこう述べた。若い選手が多く先発に名を連ね、彼らが伸び伸びとプレーしているから勢いもある。大谷という支柱がいるから大崩れしない。そして、前線の二人の外国籍選手は乗ったら手がつけられない。
「本当にすごい。シュートを打てば全部入りそうだもんね。『そこから打つか?』というところからでも打ってくる」とは、名波監督によるクリスティアーノ評だ。前節のG大阪戦(3○2)でハットトリックを達成した柏の背番号37を、サックスブルーの指揮官は手放しで称賛する。
さらに「ディエゴ・オリヴェイラの推進力にクリスティアーノもついていくし、コンビネーションで崩そうという姿勢も見える」とも話す。ブラジル人2トップをいかに止めるかは、この試合の最重要ミッションとなりそうだ。
磐田は2ndステージに入ってからまだ勝利がない(4分1敗)。J1・1st最終節で仙台に3-0で快勝して以来、白星に恵まれておらず、あと1勝に迫ったJ1通算350勝を目前に足踏みが続いている状況だ。開幕戦以来負けていないことはポジティブに捉えられるが、勝利することで今後につなげていきたい。
柏から勝ち点3を奪うのが難しいのは確かだが、その相手を下すことができれば磐田は波に乗れるはず。ヤマハスタジアムでの歓喜を、サポーターは心待ちにしている。(青木 務)
■柏レイソル
3トップの連係向上。磐田攻略に自信を見せる
2ndステージ首位の川崎Fと1ゲーム差の5位にいる柏にとって、このまま上位に食らいついていくためにも、今節は勝利が必須である。
そこでポイントとなるのが、チームの代名詞になりつつあるディエゴ・オリヴェイラ、伊東、クリスティアーノの攻撃時に形成する3トップ。結成当初は、それぞれが単騎で突破できるがゆえに孤立する場面も見られたが、ここ最近は3人の関係で得点を演出するシーンも出始めている。それは伊東も実感しているようで、「(練習から)3人でやる回数も増えてきて、だんだんと(お互いを)分かってきた」と手ごたえをつかんでいる様子。チームとしてあまり相性の良くない3バックの布陣で磐田が挑んでくる可能性があることに対しても、「(相手が)3バックとか4バックとかあまり考えてない。たとえ5バックで来られたとしても、一人がしかければズレるし、そこを突いていきたい」と攻略に自信を覗かせる。
しかし、課題がないわけでもない。それはリードしたときの試合運びだ。前節でも見られたように、自分たちが有利な状況にもかかわらずバタ付き、失点を重ねてしまう傾向がある。この課題を克服するためにも、チーム全体で意思統一してゲームを進めたい。この試合後にリオ五輪日本代表のバックアップメンバーとして一時チームを離れる中谷は「浦和や広島よりも守備のとき前に人が残るので、できるだけ攻撃はフィニッシュで終われるようにしたい」と語った。
2ndステージ開幕前に「7月の6試合が大切」と話していた下平監督。ここまでは3勝1分1敗と上々の成績を収められている。最後をしっかりと勝利し、最高の形で7月を締めくくりたい。(須賀 大輔)