■横浜FC
上昇の兆し。ハードワークの先に勝利がある
前節は下位に沈む北九州を相手に主導権を握りながら、2度のリードを許しての勝ち点1(2△2)。「立ち上がりから今までにないくらい押し込めた展開で、それでもやられてしまった。いまの自分たちの力と受け止めるしかない」(市村)。ただ、ここ3試合は1勝2分と負けなし。「以前に比べて少しずつ良い部分が出て、自分たちの時間も作れている」(南)のも事実だ。
良い部分とは、イバと大久保の2トップにシンプルにボールを預け、ボールを失った瞬間に切り替えて奪い返しに行けている点。それができていることによって、最終ラインも狙いが定まった中でチャレンジできるようになり、ボールを奪う位置が高くなってきている。小野瀬のけがによってチャンスをつかんだ野崎が、その戦術の中で攻守に効いている。千葉は左SBの阿部がビルドアップのカギを握るが、マッチアップする野崎が阿部を守備に奔走させ、自由を与えなければ、横浜FCの時間が増えるだろう。
千葉との通算成績は1勝5分10敗と相性は悪いが、「千葉も結果がなかなか出ずに監督が変わるというのは、きっと何か(うまくいってない部分が)あるはず」(南)。ここ数試合同様に「全員が粘り強くハードワークして」(佐藤)、必ずあるはずのスキを突きたい。(芥川 和久)
■ジェフユナイテッド千葉
体制一新。まさにイチからのスタート
前節・清水戦(3●4)の翌日、25日に長谷部茂利コーチの監督代行就任を発表した千葉。関塚隆前監督とともに小倉勉コーチ、里内猛フィジカルコーチ、藤原寿徳GKコーチも退任し、文字どおりイチからのスタートになる。
首脳陣の体制はヘッドコーチに菅原大介コーチを、GKコーチにはU-18から櫛野亮GKコーチを昇格させることで固まった。ただ、準備期間が少ないのは明白で、新たな戦術などに着手することは難しい。
そのため長谷部監督代行としては、前体制の戦い方を継続させ、その上で課題である守備の再構築に取りかかることが現実的な落しどころになる。前節の清水戦も5バックの陣形を組んだが、最後のところではね返せなかった。自陣で守りを固めるだけではリスクが高いため、前からボールを奪いに行くことも必要だろう。
現時点で選手の起用法もシステムも定かではないが、言えることは一つ。どんな布陣であっても、誰がピッチに立ったとしても、勝ち点3を持ち帰らなければならない。現状でJ1昇格プレーオフ圏に位置する6位・清水との勝ち点差は『8』。これ以上離されれば、今季が終幕してしまう恐れもある。何のために監督交代を行ったのか。今節の横浜FC戦はそれを証明する戦いになる。(松尾 祐希)