01年から3年間、千葉に在籍していた長谷部監督代行。この黄色のユニフォームを最後に現役引退し、神戸のコーチなどを経て今季から古巣に帰還を果たした。
今季はコーチとして相手チームの分析を主に担当してきた。次節の相手を現場で分析し、映像では分からない相手のウィークポイントを探求。この作業からJ2の全チームを前半戦で見ていることはプラス材料であり、その経験は指揮官を務める上で糧になっていくことだろう。
ただ、このタイミングでの監督代行への昇格は茨の道であることは間違いない。ましてや、監督経験が育成年代も含めてゼロであることは大きな懸念点だ。しかし、この新参の将には人望という大きなアドバンテージがある。多くの関係者が「長谷部コーチは人間関係を築くのがうまい」と語るとおり、実際に現役時代は主将としてチームのまとめ役を担ってきた。前政権時代には少なからず選手から指揮官に対して不満も出ていただけに、その統率力もチームを再建する上で重要なポイントなるはずだ。
残された17試合で与えられたミッションは、最低でもJ1昇格プレーオフ圏の6位以内でフィニッシュすること。そして、J1昇格をつかみ取ることである。昨季の6位・長崎の最終勝ち点は『60』、14年の6位・山形の最終勝ち点は『64』であり、千葉が残り試合で積み上げなければいけない勝ち点は約『30』。難局ではあるが、届かない数字では決してない。まずは今節の横浜FC戦で勝ち点3をつかみ取ること。これが長谷部監督代行にとっても、チームにとっても、必要不可欠である。(松尾 祐希)