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今大会のブラジルは派手さよりも機能性を重視
サッカー王国ブラジルに唯一、欠けているタイトルが五輪の金メダル。自国開催となるリオ五輪でブラジルが目指すのはもちろん頂点のみだ。
A代表の指揮官を兼任していたドゥンガ監督がコパ・アメリカの惨敗で6月に解任。急遽、ロジェリオ・ミカレ監督が本大会で指揮を執ることになった。ミカレ監督は年代別代表を率いるエキスパート。ドゥンガ体制下でもコーチングスタッフだったため、メンバー選考やチームのスタイルについても大きな変更はなされていない。
2年前のブラジルW杯では自国開催でありながら、準決勝でドイツに惨敗。リオ五輪ではオーバーエイジ枠でネイマールを起用する方針を早々に明かすなど、金メダル獲得に向けてブラジルは並々ならぬ力を入れてきた。
96年のアトランタ五輪以降、常にオーバーエイジをフル活用し、ときにはA代表にも劣らないチームを作り上げてきたブラジルだが、リオ五輪では派手さよりもチームとしてのまとまりや機能性を重視したメンバー構成がなされている。
背番号10を託されるエース、ネイマールがチームの顔であるのは言うまでもないが、前線のガブリエル・バルボーザとガブリエル・ジェズスは欧州のビッグクラブが獲得合戦を繰り広げているタレント。個の能力はいまのA代表の前線にも欠けがちであり、今大会屈指の豪華な攻撃陣と言えるだろう。
ブラジルW杯では自国開催であるがゆえの高揚感とプレッシャーが足かせとなった感は否めない。そして、金メダルへの重圧をはね除ける上でもカギを握るのはネイマールのパフォーマンスだ。
本大会直前のテストマッチとなる日本戦は、熱狂的な後押しが期待されるセーハ・ドウラーダスタジアムで行なわれる。合宿中に負傷したGKのフェルナンド・プラスが欠場、またオーバーエイジのレナト・アウグストは合流直後だけに欠場が濃厚だが、ほぼベストの攻撃的な布陣で挑んでくるはずだ。(下薗 昌記)