Photo: Atsushi Tokumaru
川崎Fが湘南を振り切り、15試合負けなし
一方的な試合になったとしても不思議ではなかった。「6-0にもなったゲームだと思うし、3-3に追い付かれてもおかしくなかったゲームだったと思う」。試合後、川崎Fの風間監督はこのように振り返ったが、川崎Fからすれば、プランどおりに試合を進めることはできていた。しかし、少しの気の緩みと湘南のあきらめない姿勢が、最後まで何が起こるか分からない好ゲームを演出することになる。
前半からすべてが川崎Fペースで進んでいたかと言われれば、そうではない。確かに13分の中村のシュートがポストに阻まれ、16分の橋本の直接FKがバーにはじかれたように、ゴールに近付いていたのはアウェイチームだ。だが、湘南も18分に石川のクロスに対して高山が飛び込んだシーンをきっかけに、相手ゴールを脅かす場面を何度か作り出すことに成功。高い位置からのボール奪取を起点としたショートカウンターで、攻め込む時間を増やしていった。
それでも先手を奪ったのは川崎F。32分に積極的な仕掛けから車屋が左足を振り抜くと、これがGKの手をすり抜けネットを揺らした。さらに、後半に入った直後の48分に大久保が決めて追加点。60分にはセットプレーから小林が6戦連発となるゴールを決めて、試合の大勢を決めたかに思われた。しかし、神奈川ダービーは簡単には終わらない。
63分、途中出場の長谷川と大竹が絡んで1点を返すと、湘南の猛攻がスタート。90分には大竹のFKからアンドレ・バイアが沈めて、1点差にまで追いすがった。それでも反撃はここまで。ファイティングスピリットを最後まで見せた湘南だったがあと一歩及ばず。川崎Fが15戦負けなしとなる勝利をつかんだ。(林 遼平)