高橋峻の豪快な右足シュートが試合を動かした。55分、「マーさん(三原)から良いパスが来た」と話した高橋峻が右足を振り抜き、大宮ゴールの右上に先制弾を突き刺す。前半から押し気味に試合を進めていた神戸に、ようやく訪れた歓喜の瞬間だった。
序盤から神戸は試合の主導権を握った。ポジションを下げながら中盤を動く江坂に対し、神戸はニウトンをアンカーに配置して監視。相手のダブルボランチは田中英、三原がマークした。「後ろはニウトンに任せて自分たちは前に行けた」と三原は話す。大宮のビルドアップを抑えて中盤を制圧し、神戸がリズムを作り出した。二度の決定機を外した渡邉は「すごく悔しい」と自戒を込めて振り返ったが、神戸はつかみ取ったリズムを乱すことなく、“良い守備が良い攻撃を作る”コンセプトを体現していった。
後半も勢いを持続させた神戸は、高橋峻のゴールで先制に成功。渡邉は「良い流れの中で、チームとして良い攻撃ができた」と振り返り、先制後も神戸の守備は統率を失わず、大宮の反撃をシャットアウト。「期待したとおり、ゲームプランを信じて各々が実践してくれた」とネルシーニョ監督は選手を労い、神戸が上位追撃への貴重な勝ち点3を得た。(小野 慶太)