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痛感した力の差。ワンチャンスも得点につながらず
試合前日の公式会見で「強豪国の強さを思い知らされてみたい」と話していた手倉森誠監督。リオ五輪前最後の公式戦は、勝敗よりも金メダル候補のブラジルと戦い、その差を測ることに力点が置かれていた。
序盤、日本は前からプレスを掛ける守備と引いてブロックを作る守備を使い分け、しっかりとブラジルの攻撃をしのぐ。また、ボールを奪ったあとも、ある程度、前線にボールを運ぶことができていた。
しかし、15分を過ぎるとブラジルがギアを上げ始める。カギになったのは、やはりネイマール。王国の10番が自由に動きながら起点になり、チャンスを作っていった。18分にはネイマールのパスを受けたサントスがクロスを上げ、アンデルソンがシュート。これはGK中村航輔の好セーブで事なきを得るが、日本はその後も立て続けにピンチを迎えた。
そして33分、ついに日本の防波堤が決壊する。バルボーザがハーフウェーライン付近でドリブルを開始すると、日本はなす術なく中央を突破され、先制点を献上。さらに41分にもCKからマルキーニョスにヘディングで叩き込まれ、2点差で折り返す。
後半は明らかにブラジルがペースを落としたことに加え、浅野拓磨と大島僚太が入ったことで、日本が良いリズムでボールを回す場面も見られるようになった。53分には大島のパスカットから興梠慎三がDFを引き付け中島翔哉にラストパス。しかし、中島はGKウイルソンの鋭い飛び出しの前にゴールを決めることができない。結果的には、これが日本にとって最大の決定機だった。その後はブラジルがボールをゆったりと回して無理には攻め込まず、日本もほとんど攻め手がないまま90分が終了した。
ブラジルとの力の差を見せ付けられた日本。しかし、GK中村は試合後、「メインはこの試合ではなく、五輪なので沈んではいない」と話し、5日後の初戦・ナイジェリア戦を見据えていた。