Photos: Atsushi Tokumaru
今野章監督の采配が的中し、川崎F.U-18が広島ユースを2-0で破る
初の4強を目指す川崎Fと、3年ぶりのベスト4入りを目指す広島。高い技術を有するチーム同士の戦いは、若き紫熊軍団が先手を取った。
トップチームと同じく、[3-4-2-1]で挑む広島は最終ラインから丁寧なビルドアップでリズムを構築する。20分には左サイドを突破したMF仙波大志がクロスを入れると、ゴール前でフリーとなったFW明比友宏がヘディングシュート。惜しくもこれはGK正面となり、ゴールをこじ開けるまでには至らない。
対する、川崎Fは中盤でのパスミスが多く、ボールを失う場面が散見。最前線と最終ラインの距離間も悪く、相手に自由な状態でボールを受けられてしまう状態が続いた。この状況を打開するべく、今野章監督は前半のうちに選手交代を決断。32分にMF池谷祐輔を下げ、ボランチに桝谷岳良を投入して攻撃の活性化を図った。すると、この采配がズバリ的中。中盤でボールが奪えるようになり、前線と中盤の距離間も格段に良くなった。ただ、決定機をなかなか作り出せず、肝心のゴールが奪えない。それでも、79分にDF小川真輝のクロスボールがMF村田聖樹の前にこぼれると、豪快に左足を振り抜いて先制ゴール。90分にもMF小泉靖弥が加点し、川崎Fはクラブ史上初の準決勝進出を果たした。
決勝進出を懸けて戦う次なる相手はFC東京。“ユース版・多摩川クラシコ”が実現することとなった。たくましさを増してきたチームは、次戦もタフに戦うことで勝利をつかむ覚悟だ。(松尾 祐希)