千葉の敗因は前半の消極的な守備。横浜FCはそこにつけ込み逆転勝利
解任された関塚監督のあとを引き継いだ千葉の長谷部監督代行は、改善すべき課題に「守備で一番大事なボールへのプレッシャーの質」を挙げていた。さらには「守備とはボールを奪うことであり、自陣でゴールを守るだけではない」という趣旨の発言もしていたため、当然横浜FCの選手は「千葉は守備でガツガツ来ると思っていた」(佐藤謙介)。ところがフタを開けてみれば、前半の千葉は自陣に引いてブロックを作り、まるでボールに寄せて来なかった。
おかげで横浜FCのダブルボランチは「自由にボールを触ることができた」(中里)。イバと大久保の巨漢FWが最終ラインに圧力を掛け、野村と野崎のサイドハーフが面白いように間で受けてしかけ、左右のSBも高い位置を取って押し込んだ。16分にCKから失点したが、「自信を持ってプレーできていた」(中里)横浜FCは、着実にチャンスを積み重ねていく。28分にPKで追い付くと、38分には佐藤謙介がゴラッソを叩き込み、前半のうちに逆転に成功した。
後半、千葉は高い位置からプレッシャーを掛けてペースを握っただけに、前半の消極的な守備が最大の敗因だった。初陣の指揮官は、「(守備)意識を持たせようと取り組み、守備の意識は高かったが、そのぶん引き気味になってしまった」と苦い顔で振り返った。下部カテゴリー、下部組織でも監督経験のなかった新指揮官の「コントロールの問題」(長谷部監督)であり、経験不足が露呈した試合となった。
一方、そこにつけ込んで前半のうちにゲームをひっくり返した横浜FCの勝負強さも称えられるべき。クラブJ2通算200勝をホームで、しかもここ6年間一度も勝てなかった苦手の千葉から挙げたことは、チームにとってさらなる自信となる。(芥川 和久)