ピカスタが揺れた。この試合のラストワンプレーで、仲間が劇的な逆転弾。前節、昇格候補のC大阪撃破を遂げたスタジアムが再びの歓喜に包まれた。
ただ、最初に流れをつかんだのは山形だ。佐藤を中心に讃岐のビルドアップを強襲し、ボール奪取からの素早い攻めでゴールに肉薄。すると14分、その佐藤のプレスから相手のミスを誘い、最後は山田が先制弾。山形が試合の主導権を握った。
しかし、讃岐はその流れをベンチワークで一変させる。59分、京都から期限付き移籍で加入した荻野を左CBに入れ、左CBで先発していた我那覇を前線にポジション変更。これが的中し、その4分後に「空いているスペースに流し込むイメージ」で送った仲間のクロスを我那覇が頭で合わせて同点とした。
その後、山形は大黒を投入して勝ち越しを狙い、讃岐はそれに対抗する形で山本を中盤に投入。「すべてカウンター狙いにした」と北野監督は話し、我那覇を前線に残して随所で速攻をしかけた。そして、試合終了のホイッスルが鳴る直前、劇的なゴールが生まれる。永田が送ったクロスに合わせたのは仲間。滑り込みながらの右足シュートが山形ゴールを射抜き、ドラマチックな逆転勝利を飾った。
CBとFWの一人二役をこなした我那覇は誇らしげだ。「あきらめず逆転できた。価値ある勝利」。ピカスタに快哉の叫びがこだました。(小野 慶太)