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優勝候補筆頭は開催国・ブラジルだろう。FWネイマール(バルセロナ)やDFマルキーニョス(パリSG)など欧州組も招集し、他を圧倒する戦力を有す。7月31日の日本との親善試合でもその力を遺憾なく発揮した。ブラジルは“サッカー王国”と呼ばれながらいまだ五輪で金メダルを獲得できておらず、今回の五輪を成功させるためにも、最も人気のある男子サッカーでの金メダル獲得は至上命令。戦力、モチベーションともに“大本命”と呼ぶにふさわしい。
それを追いかけるのがドイツ、アルゼンチンか。ドイツは1クラブ2名までという制限がありながら国内クラブの協力もあり、MFゴレツカ、MFマイアー(ともにシャルケ)、DFギンター(ドルトムント)など若きタレントたちを招集することができた。そこにA代表経験のあるベンダー兄弟などをオーバーエイジで招集。欧州の参加チームの中では最も戦力が充実している。2年前にA代表がW杯優勝を成し遂げた地で“弟たち”も歓喜をつかむことができるか。
アルゼンチンはFWディバラ(ユベントス)、FWイカルディ(インテル)などを招集できず、国内組中心の編成となった。それだけにブラジルに比べるとやや力は落ちる。大会前の親善試合でもメキシコやコロンビアにスコアレスドローと決定力不足に頭を悩ませている。それでもアトレチコ・マドリーのFWコレアやパリSGに移籍が決まったMFロ・セルソなど今大会のブレイク候補がいる。彼らが今大会で一皮むければ覇権奪還もあり得ない話ではない。
前回大会、2チーム(韓国、日本)がベスト4に入ったようにアジア勢も無視できない存在だ。日本、韓国ともに五輪に力を入れており、メダル争いに絡めるだけの力はある。また13年のU-20W杯で4位に輝いた世代が中心で、リオ五輪最終予選では招集できなかったDFアリ・アドナン(ウディネーゼ)やDFイスマイール(リゼスポル)など欧州組も招集できたイラクも侮れない。開幕前の親善試合では韓国も下しており、13年のU-20W杯のように大会に“サプライズ”を起こすかもしれない。
王者・メキシコは前回大会に比べて戦力的には落ちる。グループリーグ突破が当面の目標となる。A代表で活躍する選手を招集できなかったデンマーク、スウェーデンは苦しい戦いを強いられそうだ。ポルトガルは初優勝を成し遂げたEUROに出場していたMFレナト・サンチェスやMFアンドレ・ゴメスなどが残念ながら招集外となったが、それでも選手層は厚く、MFフェルナンデスやFWマネなどは要注目のタレント。メダル争いに絡んでくるだろう。