仙台のブラジル人トリオが、チームに推進力を与えている。
何と言っても大きいのは、ウイルソンの復調だ。12年のJ1第12節から第14節以来となる、3試合連続得点を記録中。個人技を生かして狭いシュートコースを射貫いたゴールだけでなく、前節・福岡戦(1△1)のように複数人の連動の中でもゴールを決めている。「練習で何度もやっている形。このようなゴールこそ、チームが上昇傾向にある証拠」と、自身よりもチームの復調に言及する。
そのウイルソンと3試合連続で2トップを組むのは、ハモン・ロペス。昨季も夏場から調子を上げてきたが、今季はさらにキープ力や相手のコースを限定する守備が光っている。チーム屈指のスプリント数も特徴的で、「個人としては相手の裏を取る動きを出せているが、それ以前にまずチームのために走ることを、結果に結び付けたい」と前線を駆ける。
そこに新戦力のパブロ・ジオゴが加わった。ベンチ入り3試合目となった前節・福岡戦でJデビュー。ボールを受ければ軽やかなステップで相手をかわすドリブルが得意だが、福岡戦では相手を引き付けてスルーパスを出すなど“周囲を生かす”プレーも見せた。だが「得意とする個人技を見せる機会はほとんどなかった」と試合後に反省。今節は本領発揮が待たれる。右サイドのMFとFWの両方で準備しているが、現在のところは途中からFWに入って流れを変える役割が主に託されそうだ。また、陽気な彼は、大人しめな先輩ブラジル人2選手を盛り上げることも多い。
「これからも試合の中でフィットが進むはず」と、ボランチの富田も新戦力に期待を寄せる。新たなタイプのアタッカーを得たことで、仙台の攻撃にはさらに彩りが加えられる。(板垣 晴朗)