Photo: Atsushi Tokumaru
■柏レイソル
ポイントはセットプレーの守備。前回対戦で3失点
前節・磐田戦(2○1)で、リーグ戦では今季初の逆転勝利を収め、連勝を『3』に伸ばした柏。先制こそ許したものの、その後は圧倒的にボールを支配し、90分間でしっかり勝ち切る強さを見せた。選手たちもトレーニングでやってきたことが、攻撃の部分で発揮できたと自信を深めている。得点シーンを振り返っても、栗澤や輪湖など3トップ以外の選手が得点に絡み始めており、攻撃も多彩になってきた。今節も得点には計算が立ちそうだ。
そうなるとポイントはセットプレーの守備。ここ2試合セットプレーから失点しているのに加え、横浜FMとの前回対戦(1st第14節・0●3)ではセットプレー絡みから3失点を喫して敗れた。選手たちも「絶対にセットプレーでやられてはいけない」と口をそろえる。中谷に代わってCBに入る可能性が高い増嶋も「セットプレー(からの失点)というのはダメージが大きい。修正してやられないようにしたい」と警戒を強める。
また、右SBの人選にも注目だ。ファーストチョイスは、前節の磐田戦でビルドアップ時にパスの供給源として重要な役割を担った茨田だろうが、高速ドリブラーの齋藤に対して、右SBが本職の湯澤に戻す可能性も考えられる。
2ndステージの優勝争いに生き残るためには重要なこの一戦。1stステージで敗れた相手に再び敗れるわけにはいかない。横浜FMに借りを返し、上位陣にしっかりと食らい付いていきたい。(須賀 大輔)
■横浜F・マリノス
期待されるのは齋藤とマルティノスの躍動
3連勝のあとの3試合連続の引き分けをネガティブに考え過ぎる必要はないだろう。榎本は「自分たちでリズムを悪くするのはもったいない」と気を引き締め直していた。前々節・磐田戦(1△1)と前節・名古屋戦(0△0)は試合を優位に進め、勝利の可能性があった。それだけに落胆の度合いも大きくなるが、負けなかったことをプラスに捉える余裕があっていい。
しかし、である。これ以上の取りこぼしと足踏みは、2ndステージのタイトル争いに大きく影を落とす。首位の川崎Fとの勝ち点差は『4』。浦和や鳥栖、柏も上位にいるほか、1stステージ優勝の鹿島など地力を備えているチームも巻き返してくるはず。名前を挙げた全チームと直接対決を残しているのだから、ここまでに消化した6試合はやはり相手に恵まれていた。
今節の柏戦は互いに上位生き残りを懸けた一戦となる。試合結果が勝ち点1では共倒れになる可能性があり、だからこそ小さなミスが勝敗を分けるだろう。そしてミスは、守備はもちろんのこと攻撃にも存在する。ここ数試合、幾度となく迎えた決定機をモノにできていない齋藤やマルティノスには獅子奮迅の活躍が期待される。齋藤自身も「自分とマル(ティノス)のところは違いを出しつつ、結果を求められる」と役割を理解しており、あとは体現するのみだ。
勝てば3連続ドローを忘れられるが、負ければ3連勝の価値が急激に下がる。トリコロールにとって、柏戦は今季を占う分水嶺の一戦と言えるかもしれない。(藤井 雅彦)