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五輪では96年に金メダル、08年に銀メダルを獲得しているナイジェリア。今大会では20年ぶりの金メダルを目指す、と当初は言われていた。実際、35名の予備登録リストにはアーセナルのイウォビやマンチェスターCのイヘアナチョ、チェルシーのオメルオをはじめ、昨季イングランドで15ゴールを挙げたイガロ(ワトフォード)なども名を連ねていた。しかし、フタを開けてみると、これらの選手は一人も招集することはできなかった。
ただ、やはり個々の身体能力は侮れない。FWのエゼキエル(アル・アラビ)は単に速いだけではなく、一瞬のスピードの変化で相手を抜き去ることに長けている。昨季はアンデルレヒトで1得点と、目に見える結果を残していないが、局面を打開する能力は高い。また、サディク・ウマル(ローマ)は192cmと高さのあるFW。しかし、彼の最大の魅力は大きなストライドでグイグイ進むドリブルであり、これはオープンな展開になると特に威力を発揮する。日本戦が行なわれるマナウスは高温多湿ゆえ、終盤の疲労し切ったところに彼が入れば、大きな脅威となるだろう。
ナイジェリアは6月21日にメキシコと親善試合を行ない、その後、米国のアトランタでキャンプに入った。アトランタは20年前に金メダルを獲得した思い出深い土地であり、その再現を狙うという意気込みも感じられた。7月16日に地元クラブと練習試合を行うなど、順調に調整を進めているかに思われたが、次第に不安材料が噴出し始める。まずはシアシア監督らスタッフに5カ月間給料が支払われていないことが発覚すると、7月27日には予定されていたホンジュラスとの親善試合が突然のキャンセル。そして、当初は7月29日にマナウスに入る予定だったが、チケットを手配できないトラブルにより、ズルズルと出発が延期になっている。現地時間の3日の時点ではチャーター機を手配することには成功し、4日の朝に出発することになったと伝えられている。キックオフは現地時間の4日21時に迫っている。