今季のC大阪は、選手個々で守備意識を高く持ち、切り替えを重視し、一度抜かれても2度追い、3度追いで相手の攻撃を防ぐ守備のやり方を取ってきた。ゆえに、個としての走力や守備に難がある選手はどうしても先発の序列を下げてきた。リカルド・サントスが新加入のべサルト・アブドゥラヒミとの連係について尋ねられた際、「彼にまず言ったことは、日本では『キリカエ』が大切だということ」と話していたが、その言葉からも、いかにいまのチームが攻から守への切り替えや守備での献身性を大事にしているかがうかがえる。
もちろん、それらの意識はチームを成り立たせるためには欠かせない要素だが、C大阪というクラブが歴史的に色濃く宿しているのは攻撃性でもある。前節(3△3)は京都の試合運びの拙さもあったとは言え、ラスト20分の戦い方に懐かしさと爽快感を覚えたサポーターも多いだろう。もちろん、プレビュー本文でも述べたように、守備組織の立て直しは必要だ。その上で、前節終了後に玉田が語ったように、「ドンと構えて、1点取られても2点取る、という意識に変えていかないといけない」。
守備でのスキを減らしていくことと同じく、今後のC大阪で大切なことは、自分たちの強みを再認識すること。残り16試合。札幌や松本らとJ1自動昇格を争う中、自らの強みをどこに発揮して、昇格レースを勝ち抜いていくか。攻撃的なマインドを呼び覚ますことも必要だろう。(小田 尚史)