ユ・インスが後半ロスタイムに劇的決勝ゴール
2ndステージに入って以降、FC東京は勝負弱さばかりが目立っていた。ロスタイム弾による逆転負けを立て続けに喫していたことが、その代表例。チームは良い流れを完全に失っていた。
それが、この試合では逆に後半ロスタイムに決勝点を奪い、逆転勝ちに成功した。この日、本職のポジションとは違うボランチで奮闘した田邉はこう語る。
「こういう試合をモノにできたのは、いまのチームの雰囲気の良さも関係していると思う。これまでは戦術面でも迷いがあり、思い切りプレーできずにいた。それがいまではみんな強気にプレーできている」
試合はまさにシーソーゲームの展開。前半早々に森島が徳永に競り勝ちヘディングを決め、磐田が幸先良く先制を果たした。しかし、すぐにFC東京もムリキがペナルティーエリア内でファウルを受け、そのPKを自ら決めて同点に追い付いた。
後半、一度は磐田に小林のファインゴールでリードを許したが、篠田監督率いるFC東京は慌てなかった。警告を受け、次節出場停止となった高橋に代えて野澤を投入。持ち前のパスさばきでリズムに変化をつけると、さらに「チームに出力を与えるため」(篠田監督)にJ1初出場となるスピードアタッカー、ユ・インスをピッチに入れた。先発した田邉を含め、彼らは今季J3の舞台で汗を流してきた選手たち。そんな努力が、この試合で花開いた。
ムリキが70分に同点ゴールを決めチームが加勢すると、後半ロスタイム、東のFKから最後はユ・インスが押し込み、これが決勝点。失点過多で泣かされてきた終盤に青赤は執念のゴールを挙げ、篠田トーキョーが連勝を飾った。(西川 結城)