苦手の鳥栖に逆転勝利。吹田スタジアムで初の連勝
殴られたら、倍にして殴り返すのが青黒の真骨頂。前半わずかシュート1本で、鳥栖の前で眠り続けた大阪の雄が、59分に与えた先制点で目を覚ました。
「これ以上、上位と差を広げられると厳しくなる」(遠藤)。負けはおろか、引き分けでも2ndステージでの先行きが厳しくなるG大阪だったが、失点直後から明らかに攻撃のギアが入る。
「点を取られてから攻撃面でアグレッシブさが出た。それを0-0の段階からやっていけばもっとチャンスはあった」と攻撃のタクトを振るった遠藤は反省の言葉を口にしたが、61分に大森のクロスから阿部がこの日最初の決定的なシュートを放つと、直後に遠藤のパスを受けたアデミウソンが個の力でペナルティーエリア内に侵入。藤田のオウンゴールを誘発するクロスを供給し、試合は振り出しに戻った。
「前半から相手を揺さぶっていたのがジワジワと効いてきた」(丹羽)。横へのスライドでサイドでの数的優位を保ち続けて来た鳥栖の、トリプルボランチの疲れに付け込み、試合の主導権を握り返したG大阪。対して鳥栖は、68分に新加入のムスタファ・エル・カビルを投入。しかし、コンディション面での低調さを露呈し、前線からの守備という点でもG大阪のビルドアップを利してしまう格好になった。
引き分けでもJ1昇格後クラブ新記録となる7試合負けなしを達成する鳥栖に対して、勝ち切りたいG大阪。後半ロスタイムに劇的な展開が待っていた。
「短時間でも結果を出したい」(長沢)。エル・カビルの投入後、[4-4-2]に移行していた鳥栖に対して、サイドで再三アクセントになっていた大森が絶妙のクロスを送ると、長沢が執念のヘディング。土壇場で交代選手二人が決勝点に絡み、G大阪が鳥栖に勝ち切った。今季初めてホームで連勝を飾った試合内容はまさに『吹田劇場』。チームの総力でもぎ取った勝ち点3とともに、G大阪が2ndステージ4位に浮上した。(下薗 昌記)