岩政が統率する岡山のディフェンスラインがスキを見せることはなかった。「しっかりとしたシュートが来ないような状況が作れている」とGK中林が語るように守護神が慌てるような場面は一度もなく、10分に先制した岡山が勝利を挙げた。「先に点を取れば勝てるという雰囲気はある」(押谷)。手堅く試合をモノにして3連勝を収めた岡山が3位に浮上した。
徳島には「10分の失点が重くのしかかった」(長島監督)。押谷、赤嶺、伊藤の3選手が連動してペナルティーエリア内に入っていき、後ろから駆け上がったボランチの関戸がゴールネットを揺らす。「非常にコレクティブなカウンター」(長澤監督)でリードを奪った岡山はその後、盤石なゲーム運びを見せた。カルリーニョスがパスを散らして攻撃を組み立てる徳島に守備網を揺さぶられても、「ベタ引きした状態ではなくて、しっかりと相手に対応して試合を進められていた」(岩政)。それぞれの局面で各々が役割を果たしてバランスが崩れない岡山の守備に対して、長島監督はアタッカー陣を入れ替えて打開策を見いだそうとしたが、「シュートは打てているとはいえ、相手のゴールを脅かすような回数や形は少なかった」(長島監督)。
岡山は後半途中からは伊藤がポジションを下げて中盤を厚くして対応。カウンターから追加点を奪えなかったところに課題は残ったが、1点リードで十分と言わんばかりの危なげない勝利だった。(寺田 弘幸)