■アビスパ福岡
白星奪取のチャンスは十分にある
前節・大宮戦(0●1)は再三、好機を創出しながらモノにできず、逆にセットプレーから失点し、敗戦を喫した。「シュートとかラストパスの精度、思い切りの良さとかはまだ出し切れていない」と坂田も反省したように、ゴール前でのクオリティーの不足感は否めなかった。しかし、不幸中の幸いか、残留圏との勝ち点差は『4』のままで広がらなかった。「そういった運があるうちに、いかに(勝ち点を)引き寄せられるか」(實藤)と敗戦を引きずらずに前向きに切り替えることはできていると言えるだろう。
鹿島はリーグ戦3連敗中、さらに10日のスルガ銀行チャンピオンシップでも敗れている状況。「調子を落としているし、自分たちはホームなのでしっかりと叩きたい」と金森も話すように、1stステージ王者からの白星奪取のチャンスは十分にあるはずだ。勝ち星が欲しい状況で前がかりになってくることも予想され、「カウンターが効く」(坂田)展開に持ち込むこともできるだろう。
ここ数試合、良い入りはできているだけに先制点が欲しい。「最後の精度を高めていきたい」と金森が話すように前節の課題を克服し、鹿島を慌てさせるような展開に持ち込みたいところだ。(杉山 文宣)
■鹿島アントラーズ
勝つしかトンネルを抜け出す方法はない
泣きっ面に蜂、である。浮上のきっかけをつかめない鹿島だが、ここに来てけが人が急増。2nd第6節・鳥栖戦(0●1)でブエノ、第7節・仙台戦(0●1)で遠藤が足を痛めたが、10日のスルガ銀行チャンピオンシップ・サンタフェ戦(0●1)で柴崎がタックルを受け負傷。ボールを蹴るたびに足を引きずり、交代を余儀なくされた。2ndステージに入りコンディションを上げていただけに、柴崎も離脱となればチームはさらに苦境に立たされる。
加えて、鳥栖戦でも経験したが、夜になれば涼しい風が吹く鹿嶋と違い、九州の暑さは別格。ねっとりとした高い湿度に包まれての戦いは、着実に体力を奪っていくだろう。しかし、そこで勝っていくしかトンネルを抜け出す方法はない。
前回対戦(1st第17節・2○0)ではブエノが奮闘。ウェリントンとのフィジカル対決を制し、起点を作らせなかった。相手の構成にもよるが、昌子とファン・ソッコの組み合わせは、サンタフェ戦でもマークの受け渡しが不明瞭な場面が見られた。先に失点すると厳しくなるだけに、細心の注意が求められる。負ければリーグ戦4連敗。09年には5連敗しながら3連覇を達成したが、当時とは成熟度が違う。早く連敗を止めたい。(田中 滋)