Photos: Atsushi Tokumaru
これで公式戦4連敗。しかも3試合連続の0-1。石井監督は「鹿島らしさというのは変わらず出せている」と強がったが、さすがにその意見を全面的に支持するのは難しい。結果が出ない原因に「うまく解決策が出てきていない」(石井監督)と答えたことのほうが本音だろう。手探りの状態は、依然として続いたまま、タイトルが懸かった試合を勝ち切れれば流れは変わる、という淡い期待も届かなかった。
一見すれば決定機を逃し続けたチームが痛い目を見る典型的な試合だったかもしれない。確かに、金崎がゴールを決めていれば勝てた試合だろう。サンタフェは賢かったが怖い相手ではなかった。だが、4試合負け続けている点を踏まえれば、ゴールだけでは解決できない問題が横たわっている。
1stステージ第16節・神戸戦(2◯1)以降、勝ってはいたものの理想とする展開から少しずつ離れていた。1stステージを引っ張った金崎は、神戸戦以降出場8試合で1得点と不調。得点だけでなく、切り替えは遅く、プレスの貢献度も後退。彼のパフォーマンス低下から受ける影響は、確かに大きいだろう。
しかし、同じことはほかの選手にも言える。1stステージよりパフォーマンスを上げている選手は、昌子や柴崎ら数人のみ。これでは勝てないのも当然だ。
試合後、石井監督は「自分の考え方はブレずにやっていくことが大事になる」と強調した。いまさらチームコンセプトの変更はありえない。ただし、1stステージの良いときの姿を取り戻そうともがいてきたが、それでも結果は出なかった。
今季、消化試合となってしまったナビスコカップ第6節・磐田戦で、鹿島は若手を数多く起用し1-1で引き分けた。しかし、内容的にはアグレッシブに戦う姿勢を貫徹、互角以上のものを見せた。チームとして高めていくのであれば、こういう試合を重ねていかなければ意味がない。
戻るのではなく進むこと。曖昧なままでは、さらにズルズルいきそうだ。(田中 滋)