試合序盤は町田ペース。徳島はセカンドボールを拾われ、立て続けにCKを取られてリズムを作られる。11分に3本目のCKを与えると、一度は弾き返したものの、セカンドボールを拾われて中村に先制点を許した。その後、落ち着きを取り戻した徳島はサイドチェンジで左右に揺さぶりながら、前線が背後に抜け出す動きを組み合わせて好機を作っていく。すると福元のサイドチェンジが生き、カルリーニョスからの職人技とも呼べるクロスを広瀬が折り返して渡が同点弾を決めた。徳島は立ち上がりの失点という課題も見えたが、準備してきたとおりの形で得点を挙げることもできた前半だった。
しかし、後半に入ると徳島は同サイドに寄った縦への速い攻撃へと変化していく。試合としては見ごたえのあるものではあったが、どちらかと言えばオープンな展開に。両者とも疲れが見え始めた中でスピードのある攻撃が有効に働いた場面もあったが、「縦だけではなく横の揺さ振りを入れる工夫も必要だった」(福元)と単調な攻撃が続いた。その結果、攻め込んでいるように見えた後半のシュート数は2本。1試合通じてシュート数5本と、前後半通じて相手に抑えられたようにも見えるが、前半は縦横の揺さぶりが効果的だった。積極的が故に後半はカウンターを受ける場面も増え、後半だけで8本のシュートを放たれている。表も裏も見えた一戦となった。(柏原 敏)