快勝。この一戦を東京V側から表すならば、この言葉が当てはまる。もちろん課題がなかったわけではない。それでも今季初の4得点で手にした勝利には、これまでにない充実感が漂っていた。
「自分たちのストロングと勢いを出そうということで、選手とシステムを変えて今日はスタートした」と冨樫監督が説明したとおり、この日は杉本と北脇を前線に並べる2トップを採用。直近の試合で成果を出している“前線からのプレス”を強調することで、相手のビルドアップを封じていく。
前半こそ互いに1点ずつを奪い合う展開となったが、試合を終始、支配していたのは東京Vだ。後半に入り、アラン・ピニェイロを投入してよりシンプルな攻撃に活路を見いだすと、66分と77分に澤井がゴールを奪取。アディショナルタイムにはアランがダメ押しとなる4点目を奪って、大勝に花を添えた。
守備意識の浸透度が上がってきたことだけではなく、攻撃面でも素早い攻撃から得点を奪うなど、ポジティブな要素が散りばめられていた東京V。敵将である森下監督に「完敗」という言葉を使わせたように、今日は90分をとおして攻守に圧倒し、対金沢戦の初勝利をホームで手にしている。(林 遼平)