復調してきた黄金の鷲。これで5戦負けなし
それぞれ負傷者や五輪代表で選手を欠いた中、駆け引きを制したのは仙台だった。
シュートで先手を取ったのは柏。仙台の渡邉監督が「戦前の予想ではレイソルさんが[4-4-2]で来ると思っていた」と試合後に明かしたが、柏は[4-1-4-1]でスタートして仙台のプレッシャーをかわす。これにより仙台陣内でFKを獲得した柏は、クリスティアーノが直接狙うが、仙台の守護神・関が立ち塞がった。
仙台は高い位置からの守備が効かない場合の次善策として、まずは自陣から「2トップが相手のアンカーを消す作業をしながら、外へ追いやって、われわれのボールの狙いどころを定めていく」(渡邉監督)形でチームに落ち着きをもたらす。そして15分にウイルソンがもぎ取ったCKからハモン・ロペスが決め、19分には藤村のインターセプトからウイルソンが得点。ゴールで先手を取ったのは仙台だった。
柏は2点を追う状態となり、しかもアンカーの大谷を29分に負傷で失ったことで布陣を変更。ディエゴ・オリヴェイラとクリスティアーノを2トップに並べる[4-4-2]にした上で、右サイドに人を集めて集中攻撃をしかけた。32分のPKと52分の伊東のゴールは、そのサイドから生まれたモノだった。
追い付かれた仙台は当初、左SBの小島にそのまま挽回のチャンスを与える方針だったが、足をつったため茂木と交代。藤村を左SBに移動させた。しかし、この采配が結果的に当たった。藤村は伊東を食い止めるなど左サイドにフタをし、茂木が攻撃に推進力を出す。その結果、73分のPKと84分のオウンゴールが生まれた。打ち合いを制した仙台は、これで5戦負けなしとなった。(板垣 晴朗)