G大阪、3連勝も浮かれる様子は微塵もなし
G大阪が危なげなく磐田を下し、連勝を『3』に伸ばした。序盤こそ相手にペースを握られたが、遠藤を中心に次第にボールを保持していったG大阪。背番号7の配球でチームが動いていくわけだが、全員の共通意識があるからこそ、厚みのある攻撃ができる。磐田の名波監督はG大阪について「のらりくらりボールを回していた」と振り返っているが、アウェイチームは緩急のつけ方が非常にうまく、スピードアップしたときは複数の選手が連動していた。
スコアが動いたのは57分。オ・ジェソクが弾丸のようなスピードで左サイドを駆け上がると、折り返しを受けたアデミウソンが巧みなターンから右足で決めてG大阪が先制点を奪う。83分には堂安の突破から長沢がネットを揺らし、途中出場の二人の活躍で追加点を挙げた。
また、得点に絡んだ面々が称賛されるべきなのはもちろんだが、倉田の働きも見逃せない。トップ下の位置でボールを受け、前を向いたときは積極的にしかける。簡単にはたくことで周囲に自由を与えることもできていた。さらに守備では、前線から勢いよくプレッシャーを掛けるなど存在感のあるプレーを見せ続けた。
そして守備陣にも穴はなかった。丹羽とキム・ジョンヤのCBは互いに長所を出すことで相手を食い止め、前回対戦時(J1・1st第12節・2○1)にはFKをファンブルして得点を献上したGK東口も、安定したセービングでゴールにカギをかけた。
相手に付け入るスキを与えず、要所でゴールを重ねて完封勝ち。それでも、長谷川監督は「まだまだ上位との差はある。直接対決までは一つも星を落とせないと思っている」と浮かれた様子はない。
3連勝に満足することなく、さらに上を見据えている。2年前のリーグ王者は、今後も勝利を重ねていきそうだ。(青木 務)