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J1リーグ 第8節
8/13(土) 19:00 @ エコパ

磐田
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G大阪

Column 試合後コラム

[磐田]小林祐希が移籍するヘーレンフェーンとは!?

2016/8/15 6:00

Photo: UNIPHOTO PRESS
 小林が移籍したオランダ・エールディビジのヘーレンフェーンは、オランダで最も北部にあるフリースラント州のヘーレンフェーンという街が拠点だ。とても独立気風の強い地域であり、ヘーレンフェーンはその象徴的な存在にもなっている。何しろ毎度、試合前には国家よろしく州歌を歌う。オランダであってもそういったことをするクラブはほかにない。裏を返せば、完全に地域に密着かつ根付いている。
 オランダリーグでは、アヤックス、PSV、フェイエノールトの3強といわれるビッグクラブがあるわけだが、その3強に続く上位チーム、いわゆる4位から8位あたりに安定して入り、時には3強を食うサブトップの代表的なクラブがヘーレンフェーンだ。スタジアムは26,000人収容のアベ・レンストラ・スタジアム。地域にしっかりと根付いており、経営も堅実で安定している。オランダのプロビンチャ・クラブとしてお手本のようなチームだ。
 ヘーレンフェーンを紹介する上で、クラブの特質を分かりやすく表す名前が、元オランダ代表FWファン・ニステルローイと元デンマーク代表MFヨン・ダール・トマソンだろう。彼らはこのクラブで活躍し、その後ステップアップしていった。前者がオランダ人のユース年代から10代後半のタレントをうまく引っ張ってきて育て上げる例。後者が北欧に強い情報網を持っていることを示す例。つまり、ヘーレンフェーンはスカウティングが抜群に優秀なのだ。だから、オランダリーグ得点王クラスの選手を頻繁に輩出する。近年であればFWフンテラール(現・シャルケ)、FWバス・ドスト(現・ボルフスブルク)、FWアルフレズ・フィンボガソン(現・アウクスブルク)などがそれに当たる。
 今季は、ヘーレンフェーンにとっては立て直しのシーズンになる。だからこそ、この夏には実績のある選手を獲得している。中盤の底のコントローラーとして、元オランダ代表MFスタイン・スハールスが加入。またセンターFWとしてイラン代表FWラザ・グーチャンネジャードが7年ぶりに古巣に復帰。そして中盤のアタッカーとして小林を補強した。
 前述のとおり、ヘーレンフェーンのスカウティングの目は確かで厳しい。同時に決して潤沢な予算があるわけではないプロビンチャ・クラブであり、余分な戦力を保有するゆとりはない。過去の補強動向を見てもアジアマーケティング的な発想や色気はまったくない。ステップアップに理想的なクラブであっても、日本人を獲ることはないと思われた。だからこそ、この獲得に本気度が感じられる。(堀 秀年)

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